個人型確定拠出年金(イデコ=iDeCo)のプラン変更で、3月のコロナショックの底で偶然、投信が売られて待機資金になってオリジナルからセレクトプランに変わりました。
3月のコロナショックの急落だけ被弾し、コロナショックの底で現金化されました。急落の底で売って現金のまま反発を逃すとリターンがとっても悪くなったという体験です。
- タイミング最悪で機会損失
- 待機資金だと投資できない
- 4月上旬、円グラフ真っ黒
- セレクトプランに元本が引き継がれない
- 4月中旬、円グラフ復活
- 急落の底で現金化(狼狽売り)の痛手
- プラン変更のリスクを忘れずに
タイミング最悪で機会損失
コロナショックからのスケジュールはこんな感じでした。
- コロナショックの急落を被弾(-20.6%含み損)
- 3月第3週、プラン変更の準備で投信が売られて待機資金(現金化、-20%損失確定)
- 待機資金で投資ができず、3月末から4月頭の力強い反発を取り逃す(これが機会損失)。
- 4月第2週にセレクトプランに移動したが、まだ待機資金(現金)なので投資できず
待機資金だと投資できない
4月8日時点ではオリジナルプランで100%待機資金、セレクトプランへの移動を準備中です。待機資金は現金なんですが、新しい購入はまだできない「おあずけ」状態です。
待機資金
運用商品の購入または売却に関連する手続きの途中で、一部または全部の資産が一時的に現金となっているときの状態またはその金額をいいます。掛金や移換金による商品の購入前や、スイッチングで売却商品が売却され購入商品が購入前の状態などに資産残高上に表示されます。待機資金はそれらの手続がすべて完了した後にはなくなり、表示されなくなります。
4月上旬、円グラフ真っ黒
なんと、待機資金だと円グラフが真っ黒です。せめて白抜きにしてくれよ。よけいに暗い気持ちになるじゃないか。
セレクトプランに元本が引き継がれない
まだ待機資金のままで、投資できないので、機会損失は続いています。何もできません。まな板の上の投資家。円グラフが真っ黒のままです。
4月12日のセレクトプラン
予想外なことに、拠出金累計(元本)の金額は、オリジナルプランの評価額になっちゃいました。ほんとうのイデコの元本は324000円です。引き継がれた拠出金累計は20%の損失を差し引いた257337円の表示でした。
元本はオリジナルプランからの正確な金額で引き継いでくれないと、損益推移がわからないので意味がない
運用元が同じで、プランが変更されるだけなのに、なんで正確な元本が引き継げないのか。とっても残念。
4月中旬、円グラフ復活
4月の半ばにプラン変更が完了しました。ようやくセレクトプランで投信が買えます。
オリジナルプランではDCニッセイ外国株式でした。セレクトプランは何に投資するかちょっと考えたんですが、ニッセイ外国株式に愛着があって、けっきょく、ニッセイ外国株式にしちゃいました。
急落の底で現金化(狼狽売り)の痛手
プラン変更で強制的に3月のコロナショックの底で現金化されたので、いわばコロナショックの底で狼狽して売ったのと同じことになりました。
しかもコロナショックの急落はここ10年で最大クラスです。なんでそんな時にプラン変更になってしまったのか。
基準価額は3/19 12,480円、→ 4/15 14,722円
この間に17.9%の上昇です。わりと稲妻が輝いています。(稲妻が輝く瞬間=株価が急騰する短い期間。チャールズ・エリスの「敗者のゲーム」より)
セレクトプランの損益が2%なので、数日前からの上昇を取り込んでいる分を差し引き、ざっくり15%の上昇を逃したことになります。
期待リターンは1年で5%ぐらいなので、3年分ですね‥、3ねんぶん‥
急落の底で狼狽売りすると、その後の反発の恩恵が受けられず、リターンが非常に悪くなるという体験をしちゃいました。もう起きてしまったことはしかたないけど、凹みます。
プラン変更のリスクを忘れずに
年末にプラン変更の申込をした後、3,4か月待って、プラン変更されます。今回はみごとに相場の急変(コロナショック)と重なりました。
イデコ口座のプラン変更による強制の機会損失を避けるなら、申込した後、相場が平和なうちに定期や国債などの低リスク商品にスイッチングして逃がしたほうがいいですね。
リスク資産が減るのが嫌な人は、代わり同じ金額だけ特定口座で買い足して、プラン変更が終わって、イデコがリスク資産に戻ったら、特定口座分は売っちゃうのはどうでしょうか。特定口座は課税されますけど、それは仕方ないかな。
プラン変更した後、何の投信を買うか考えてませんでした、反省。同じニッセイ外国株式なら、オリジナルプランのままでもよかったでしょう。プラン変更するなら、変更先では何に投資するか考えて、プラン変更のリスクと合わせて考えましょう。
DCニッセイからニッセイに変更、信託報酬は少し安くなりました。でもそれ以上に、約15%の株価上昇(稲妻の輝く瞬間)を逃しました。右往左往して機会損失だけ受けると凹みますね。
この後、いったんイデコはリセットしようとリスク資産を売りました。