ソーシャルレンディング(SL)は投資している人なら聞いたことがあると思います。maneoとかSL会社が投資資金を個人投資家から集めて、設定したファンドに貸し出す仕組みです。ファンドが終わる=償還するまで分配金がもらえます。
- maneoから償還
- 貸し倒れのリスク
- 現在は半撤退
- これまでの分配金 maneo
- これまでの分配金 SBI
- これまでの分配金 ラッキーバンク
- これまでの分配金 LC
- ソーシャルレンディング4社の3年間の分配金のまとめ
- ソーシャルレンディングはメインの投資先にしない
maneoから償還
ソーシャルレンディング(SL)のmaneoで、太陽光開発事業に始めて投資をしてみたファンドが償還しました。2016年 大感謝キャンペーンローンファンド10号、8.8%、期間:2017年1月 6日 ~7月28日が償還しました。
ソーシャルレンディングは簡単にまとめると、ソーシャルレンディングの貸金事業者が、個人の投資家からファンドとして出資金を集めて、貸金事業者が企業に融資を行う仕組みのことを言います。
【ソーシャルレンディングは儲かる?】理解するべきファンドのリスクや利率、元本の返済、再投資の効率が重要 - みとべのできるかな
貸し倒れのリスク
個人の出資者は、限定的にしか融資先の企業の情報を開示されないので、ソーシャルレンディングの貸金事業者への信用を前提として出資することになります。
1.基礎知識:ソーシャルレンディングの仕組みについて理解しよう | ソーシャルレンディング情報 - CROWDPORT
- ソーシャルレンディング企業が信用できるか?
- 貸し付け先のファンドはデフォルトしないか?
この2つのリスクを受けれ入れる覚悟があるなら、ソーシャルレンディングに投資することになります。
現在は半撤退
これまで、分配金率がそこそこ高く条件がいいファンド(出資する案件)に対しては、希望者が殺到する、つまり、募集が開始された瞬間に申し込み競争をするクリック合戦がよく起こってました。
でも、最近はSLの会社が増えて、クリック合戦は前より少なくなりました。
maneoも前より申し込みしやすく、同じ条件でも利率が高い案件が出ているし、瞬時に満額成立して申し込めないということもなくなりました。
現在は、ソーシャルレンディング投資からは半撤退しました。投資している金額は少額のみしか残っていません。その理由と共に、2014年から始めたソーシャルレンディングが2017年現在までにどれぐらいの配当だったか、まとめました。
これまでの分配金 maneo
出資先はmaneo、SBISL、ラッキーバンク、LCレンディングの4社です。
7月28日借入終了のファンドの分配予定画面。
どのソーシャルレンディングでも、ファンドが終了してから1週間前後は分配金も含めて、完全に払い戻しが終わるまで資金拘束は続きます。
maneoの口座にある資金は、新規ファンドの出資金には利用できますが、一方で、ファンドが終了してすぐには外部の銀行口座には資金は払い戻せません。
maneoのマイページの運用実績の画面。
これまで出資した元本と、収益分配金の合計が確認できます。
この画面は全てのSL会社が作って欲しいと思うけど、残念ながら持ってないことが多いです。
単純に計算すると、累計で467万円出資して、11万4千円なので、利率は2.4%。画面に書いてあるように、税引き前です。
これまでの分配金 SBI
ソーシャルレンディングのうちで、出資した額が一番大きかったのがSBISLのコーポラティブハウスローンファンドでした。
コーポラティブハウスは複数の入居希望者が集まって土地取得や物件建設を行う集合住宅、ということで、住宅ローンが成立するまでのつなぎローンとしてSBISLで募集されていました。
出資先の物件が特定しやすく、貸し倒れリスクが低く、早期償還が当たり前だったので、出資しやすかったです。最近はたぶん、募集されてません。
まだ終了していないCF0049の不動産担保ローンは除いて、累計で1千6百万円ほど出資して、税引き、手数料を引いて、分配金は24万円なので、利率は1.5%ぐらい。
毎月のファンド別の分配金は運用実績で分かるようになっているけど、分配金合計の画面がありません。なので、自分で控えておいた金額になります。
これまでの分配金 ラッキーバンク
申し込みが一番殺到して瞬殺案件が多かったのがラッキーバンクでした。後に私はここでデフォルトが発生します。しかも貸し付け先が「身内の赤字企業」で、ラッキーバンク自体、信用できる企業ではなかった、ということになります。
まだ終了していない第226ファンドを除いて、累積で412万円出資して、分配金は17万5千円、利率は4%。
追記:第226号は貸し倒れ、ラッキーバンクが債権譲渡になりました。元本は30%ぐらいしか返ってきません。元本大割れですよ
これまでの分配金 LC
maneoと連携?しているLCレンディング、ロジコム保証付という話を信じるかどうか?
終了していないLCGF77号と56号は除いて、累積の出資額は200万円、分配金は9万、利率は4.6%。
【追記】2019年8月14日にLCレンディングにGC注記が付きました(ようするに、今後の経営が上手くいかずに倒産するリスクがある会社ということ)
GC注記は以下の記事が面白かったです。
◆かぶざんまい!! 7皿目『GC注記を甘く見るな!監査は決して馬鹿じゃない!』 by相川伸夫 | みんなの運用会議
ソーシャルレンディング4社の3年間の分配金のまとめ
maneoの分配金からも税引き、出金手数料などを引いて、maneo、SBISL、ラッキーバンク、LCレンディングの4社に出資して終了した全てのファンドの分配金の総額は711,914円になりました。
出資額は累積なので、同じ時期に一括で出資しておらず、ファンドの償還期間も数カ月から1年以上とかなり違うので、年率の計算は難しいです。
私は待機期間が長くなって投資しない資金が増えても気にしないで、出資したいファンドを選びながら、再投資ものんびりしていたら、このぐらいの金額と利率になりました。
ソーシャルレンディングはメインの投資先にしない
SL会社の信用リスク、ファンドの貸し倒れリスクの両方に対応しなければいけません。
リスクコントロールのためには数社に分けて数十万円ずつ分散して別々のファンドに出資したがほうがいい。
出資する先の企業の情報が限定されているので、大きな金額の一括出資は避けるのがセオリーになっています。
大きな金額を運用するには各ソーシャルレンディング会社のファンド運用状況や募集開始日を随時把握しながら、効率よく複数のファンドに投資します。
出資前の待機資金が大きかったり、待機する期間が長くなるほど、利率は下がります。
ソーシャルレンディング系のブログでは再投資を効率よく上手に運用している人もいて、この場合はもちろん自分よりも利率が高いです。
ただし貸し倒れリスクについてはどのファンドもゼロではなく、出資者が得られる投資先の企業の情報は限られています。
なので、募集される全てのファンドに手当たり次第に申し込む、なんてことは、私には怖くてできません。
大きな金額を運用するには意外に手間もかかるし、申し込みは競争なので、希望のファンドに出資できるとも限りません。
そんなこんなで、3年間ぐらいやってみて、ソーシャルレンディングは自分のメインの投資先には向いていないという結論になりました。
その後、ラッキーバンクの貸し倒れの件もあって、ソーシャルレンディングからは完全に撤退しました。
ソーシャルレンディング投資の体験をまとめた記事はコチラ↓