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1年の途中からつみたてNISAを始めたら上限の年間40万円を積立できる?

【2019年4月更新】

2018年からスタートした日本版の少額非課税制度の一つである「つみたてNISA」。金融庁が作った、普通の人が長期投資して資産運用することを後押しする制度です。

1年間で投資できる金額は40万円までと決まっていますが、1年の途中からつみたてNISAを始めたら上限の40万円を満額投資できるのでしょうか?

  • つみたてNISAを始めるかどうか悩んでいるうちに夏になっちゃった
  • 忙しくて証券口座の開設が秋になっちゃった
  • 1年の前半はお金がなくて投資のスタートが後半になっちゃった

そんな色々な事情で1年の途中からつみたてNISAを始める人もいると思います。

でも心配する必要はありません。毎月、完全に同じ金額を積み立てることにはなりませんが、その年の途中からつみたてNISAを始めても、年間上限の40万円を使い切ることはできます。

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つみたてNISAは毎月や毎日の積立を基本にしていますが、それは毎月給与があるサラリーマン(ウーマン)が投資をする想定だからです。

毎月の給与に合わせて数千円から数万円までコツコツ積立することを推奨している仕組みになっています。しかし、つみたてNISA自体の投資ルールはわりとゆるいです。

まずは基本の積立設定の説明です。

毎月、毎週、毎日積立コースの上限金額

各証券会社や銀行は1年間のつみたてNISAの非課税枠40万円を超えないように、毎月、毎週、毎日の積立コースで、上限金額を設定しています。

SBI証券(例)

SBI証券〈1回あたりの設定金額の上限〉

  • 毎月コース ⇒ 33,333円(=40万円÷12ヶ月)
  • 毎週コース ⇒ 7,692円(=40万円÷52週)
  • 毎日コース ⇒ 1,619円(=40万円÷247日)

※年の途中で設定する場合も上記設定金額の上限は変わりません。

毎月コースだと、12か月で合計の積み立て金額は39,9996円で、40万円に4円足りないです。
つみたてNISAでは40万円を1円たりとも超えてはいけないので、上限金額で設定しても、ちょっとだけ、4円とか、年間40万円の積立に足りません。

でも数円なので気にしない人もいるでしょう。もちろん満額の40万円を投資しなくても、自分の懐具合にあった金額を投資すればオッケーです。

楽天証券(例)

楽天証券でもつみたてNISAでは積立金額の上限があります。

楽天証券〈1回あたりの設定金額の上限〉

  • 毎月コース ⇒ 33,333円(=40万円÷12ヶ月)
  • 毎日コース ⇒ 約1500~1600円(=40万円÷各年営業日)

※年の途中で設定する場合も上記設定金額の上限は変わりません

やはり毎月、毎日コースで積立しても年間上限の40万円ピッタリ投資するのは難しいです、数円余る計算になります。なので、年2回のボーナス設定を利用して差額を投資します。

ぴったり年間40万円を積立する方法

つみたてNISAで年間満額の40万円を積立するには、ボーナス月の増額設定を使います。

「毎月、定額を積立する」「1年間の上限金額40万円を満額投資する」という基本コンセプトになるべく合わせるために「毎月コース」「3,3000円」、40万円に足りない分を「ボーナス月設定で4000円」にしました。これでピッタリ1年間で上限の40万円を積立できます。

毎日積立は、それぞれの年で営業日の日数が違いますので、ちょっと計算が必要です

仮に247日営業日なら、40万円を247で割ると1619円です。端数が嫌なので1600円毎日積立するとして、1600円×247日は395200円なので、395200円は毎日積立で投資できます。残りは4800円です。この4800円をボーナス設定で投資します。

計算がめんどくさい人は、毎日積立1600円、ボーナス設定1万円ぐらい大目にして、「NISAギリギリ注文」を「する」で、営業日日数が変わっても、毎年40万円ピッタリ投資できると思います。

SBI証券のつみたてNISA設定画面(例)

例としてSBI証券のつみたてNISAの設定画面を参考にします。

SBI証券でつみたてNISAの毎月の金額とボーナス月の月日と金額を入力した。

20171223 つみたてNISAの設定1

毎月、毎週、毎日の積立金額を設定すると自動で1年間あたりに投資する概算金額がでます。1年間あたりの概算金額は、ボーナス月を含まない金額で表示されます。

今回は3,3000円×12か月で396,000円にしました。残りNISA設定可能金額のところ(4,000円)がボーナス月設定と同じ金額であれば、年間上限の40万円を投資できます。

足し算がよくわからない時は、ボーナス月設定を大きくして、NISAぎりぎり注文を「する」にすればいいですよ。

SBI証券でつみたてNISAの毎月の金額とボーナス月の月日と金額を設定して年間の投資額を確認した。

201723 つみたてNISA設定2

1年の途中からつみたてNISAを始めて40万円投資する

1年の途中から「つみたてNISA」を始める時に上限の40万円を積立できるか?について

  • 積立金額の設定をMAXの上限にします。(毎月コースなら33,333円)
  • 毎月積立を12月まで行っても、40万円に満たない金額以上をボーナス月に増額して設定します。例えば、3月に開始したら、1月、2月の2ヶ月分が足らないので、7万円ぐらいをボーナス月に増やして設定します。

これで、1年の途中からつみたてNISAを始めても満額の40万円投資できます。

SBI証券ではつみたてNISAの設定では、ボーナス月設定は40万円未満ならどんな金額でも設定することができて、かつ、年2回のボーナス月設定ができます。

なので、始めた月から3万円ぐらいを毎月積立して、残りをボーナス月設定にする

または、毎月積立を100円とかの少額にして、ボーナス月にまとめた金額で投資信託を買うこともできます。毎月や毎日の上限金額の範囲なら、自分で好きな月や日付で投資金額を増やすことができます。

当日のスポット投資はできません

ただし、つみたてNISAで投資する金額や日付は事前に、あらかじめ設定した内容になります。今日、相場が暴落したから、同じ日につみたてNISAで多い金額を投資したいと思っても、今日、当日の投資設定を変えることはできません。

当日の投資金額を増やしたり減らしたりすることは難しいので当日のスポット購入はできません。あくまでつみたてNISAは長期投資のための仕組みになっています。

つみたてNISAの投資は融通が効くが、事前に設定が必要

  • 毎月、完全に同じ金額を積み立てることにはなりませんが、その年の途中からつみたてNISAを始めても、年間上限の40万円を使い切ることはできます。
  • もちろん、年間上限の40万円を使い切らなくてもオッケー、毎月(毎日)100円、1,000円、3,000円から、好きな金額で始められます。
  • 年2回のボーナス月(日付は自由に決めることができます)に大きな金額(40万円未満)を投資できます。
  • つみたてNISAの年間投資金額は40万円まで、事前に積立設定すれば好きな月や日付に好きな金額(上限まで)を設定できます。
  • ただし当日のスポット購入はできません、あくまで事前に設定された内容で投資します。長期投資のための仕組みになっています。

 

SBI証券のつみたてNISAで積立設定してみた記事はこちら↓

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つみたてNISAの積立投資のルールからは外れるけど、40万円を一括投資してみた記事はこちら↓

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