ある夜、義父が夫と私に話があると言いだした。
嫌な予感。
義父は口数は少ないが、気になった事は言うタイプ。
ただ、義父が改まって話をしたがる時ほど、どうでもいいorめんどくさいパターン(すみません)
義母の生家=本家を守ってほしい
義父が、死ぬ前に話しておきたい、と切り出したテーマは
「義母の本家の相続」
ほら、めんどくさそう。
義母の本家=生家には、義母の妹夫婦が住んでいる
義母の生家は、利便性がそこそこ良い、広めの土地と家だ。
義父曰く、
- 義母の生家の名義は、義母と、義母の妹
- 本来は、義母(長女)の長男=私の夫、が継ぐべき家
- 義母の妹と、その娘だけに、土地や家を任せてはいけない
義父母と、義母の妹夫婦が死んだら、義母の息子夫婦(私たち)と、義母の妹の娘夫婦で、相談して土地や家を守るように、できれば息子夫婦(私たち)で、と言いたいらしい。
やだよ(私の心の声)
今、同居しているこの家だって、管理しなきゃいけないのに、無理。
なんで義母の生家の話を、義父がする?、義母に頼まれたのかしら。
夫は、どうでもいいと思っている
口をはさむとややこしくなるので、義父の話は、夫も私も、ふーん、と静かに聞き役になって終わった。
寝る前に、夫と私だけで2階でちょっと話してみた。
夫「その時になってみないと、わからないよね‥」
私「義母の妹の娘夫婦に任せて、譲ってあげればいいでしょ」
義母の妹は70代の前半で、まだまだピンピンしている。
義母の妹の娘夫婦は50代で、夫の年上の従妹で、夫と私の兄姉貴分な存在だ。
たまに親戚の集まりで会うと、夫は年の離れた弟のように、可愛がられている。
そんな義母の妹の娘夫婦と、相続で対等にやりあうのは、精神的にも面倒。
義母の生家の土地も家も、任せて、あげちゃえばいいのだ。
私の意見に夫の反応は薄かった。
だいぶ先の話なので、どうでもいいらしい。
空き家がどんどん増えそうな予感
住む人がいなくなったけど、諸事情で取り壊せない、売り払えない土地や家が増えそうな予感がする。
例えば、田舎の田んぼに建っている、私の母の生家、つまり私の祖父の家も、祖父亡き後、空き家になっている。
家と土地をどうするか、兄弟で意見があわず、取りあえず、家や土地はそのままになっている。
本家だから、土地も家も守るべきって、叔父叔母の誰かか言っているらしい。(じゃあ、住めよ)
そして、義母の生家も、もし、今住んでいる義母の妹夫婦がいなくなれば、どうなるかわからない。
東京のよっぽど人気のある場所以外では、日本中で空き家が増えるんじゃないか?
身近に、肌で感じる。