米国市場がサーキットブレカーを連発して派手に急落したので、その下落を拾いたくて、雰囲気で全世界株式の国内ETFを買ってみたけど目的がわからなくなって結局売ってしまった話です。
全世界株式の国内ETFの株価はいつのもの?
コロナショックでNYダウは3月9日、12日、16日、18日の4回もサーキットブレーカーを連発しました。海外市場がお休みしている日本市場の日中の全世界株の国内ETFの動きは、何の値を追っているのか、いつの海外市場の値で決まっているのか?
前日のNYダウの大暴落は、翌日の日本の国内ETFには引き継がれてるんだよね?そうだねよ?という疑問です。
次に海外資産を対象にするETFをについて見てみます。
市場が開いている時間帯(9:00~11:00、12:30~15:00(大証15:10))にETFの市場価格が作られます。これは国内資産を対象にするETFと同じです。ただし基準価額の算出は様子が違います。保有資産の評価時点は海外市場の引け値を使って計算されるのですが、時差の関係から、入手できる最新の引け値は前日のものになります。また、海外資産なので為替評価も必要になります。為替の評価時点は日本時間10:00のTTM(電信中値相場)となっています。よって海外資産を対象にするETFは、前日引け値と当日のTTMを使って計算され、ウェブサイトなどで公表されるのが19:00くらいになります。
ざっくりと前日の海外市場の引け値は、翌日の国内ETFには取り込まれているようです。
全世界株2559の動き
全世界株の国内ETF「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信(2559)」を買ってみました。
海外ETFでいいじゃん、なぜわざわざ国内ETFなのかと不思議に思う人もいるかもしれません。日中に値動きがあってその場で買える国内ETFを買ってみたかったのです。相場の急変時に初めてのことをすると、だいたいは上手くいきません。
急落しすぎて背筋が寒いですね。
1週間の動きに拡大します。
NYダウのサーキットブレーカー3月12日、16日、18日のところに赤字で「サ」を入れてみました。日付が日本時間なので、米国市場が開いている夜間(日付と日付の間)に「サ」が入ってます。
全世界株式だからNYダウの動きと合わないのは当たり前ですが、うーん、早朝の米国の急落は、その日の日本市場に引き継がれてるのか、パッと見はわかりずらいです。
ベンチマークが違うでしょ
- MAXIS全世界株式(オール・カントリー)→日本と先進国と新興国の株式市場の総合的指数である「MSCI All Country World Index」の円換算値
- NYダウ→アメリカの工業株30銘柄の平均株価指数
この2つはそもそも全然違う指数なので、比べるものじゃありません。
米国の急落を拾いたいなら、せめて国内ETFの「MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)」とかにしたほうがよかったですね。あんまり考えてなくて、目的が定まっていませんでした。
楽天証券で手数料無料で買う
楽天証券はMAXISの東証上場シリーズは売買手数料無料です。
個別株と同じように国内ETFも1口いくらで、何口買うかで売買します。ぴったり金額では買えません。
(投資信託は1円単位で金額ピッタリに買えます、便利ですね)
株と同じで指値と成行で簡単に買えます。マーケットメイク制度のおかげで値が飛んでいないので売買しやすいです。
成行で買ってみて、そのまま日中下落し、含み損の状態になりました。
3月は何を買っても含み損になっちゃうよね。
国内ETF2559を買ってみた感想
2559の配当は二重課税調整の対象なので、外国税10%が年末に確定申告しなくても控除されます。(投資信託は配当は自動再投資)
ETFは株と同じように日中、その日の値動きで買えます。投資信託は発注してから約定するまで数日かかります。長期投資なら誤差だと思いますが、乱高下する相場だと、数日で10%も動いちゃうから気持ちが焦ります。
- 外国株に投資する国内ETFは、早朝の米国の急落は反映されているっぽいが、あんまりよくわからない。長期投資用に焦らず買っていけばいい
- 米国の急落を拾うなら、米国市場(夜中)でETF(VTIやVOO)を素直に買ったほうが良い。
ちょっと考えればわかりそうなことですが、米国のサーキットブレーカー連発に何か焦ってしまいました。
数日で売ってしまう
前日の米国の急落とか拾えるのかな?と思って試しに買ってみた国内ETF。でも、長期投資で急落を狙う意味は?国内ETFをあえて持つ必要はあんまりないかな?(これは個人的な好み)という気持ちになりました。
けっきょく投資信託でいいなと思い直して、他の投資信託と損益通算のついでに売却して、同じ金額の投資信託を買い直しました。売るのも手数料無料です。
日中に成行で売って、20-50株ぐらいずつ値が並んでいるので、70株は2つの株価で売りになりました。確定損失は1万5千円ぐらいです(泣)。
投信にまとめる
そんなに急いで売る必要も実際はありません。私は管理をシンプルにするために投資信託にまとめているだけで、どちらかと言えば余計な売買です。
自動で積立&配当の再投資の投資信託がメインがやっぱり一番しっくりきます。SBI証券では海外ETFは自動積立できますが、国内ETFはできません。
サーキットブレーカの連発に慌てて、国内ETFの全世界株式2559を買って売って、けっきょく投信を買い直しました。何をやってるんだとツッコミ所満載ですが、このように相場の乱高下に右往左往しています。