この10年で、インデックス投資信託の信託報酬(コスト)がどんどん下がって、長期投資するのに良い環境になりました。
インデックス投資を何年か続けて、どんな理由で投資信託を選んできたか、これからどんな投資信託を選ぶのか、考えたことをまとめてみました。
個人の意見なのであくまで私の場合では、という話になります。
- 2017年までバランスファンドをなんとなく積立
- 2017年の12月に一般NISAはほんとんど売却
- 2018年はバラバラの値動きにストレスを感じる
- 投資信託と個別株の管理はどうやって一緒にする?
- 長期にやりたい資産運用のイメージ
- 2019年オールカントリーに乗り換え中
- 投資信託の乗り換えのデメリット
- まとめ 資産運用のイメージと自分の好みで選ぶ
2017年までバランスファンドをなんとなく積立
インデックス投資を始めた頃はバランスファンドを選びました。
有名だった、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが良いなと思って、でも直販なので、専用の書類を書いて申し込むのが面倒だな、
SBI証券で買える似ているタイプのバランスファンドを探さそう、
そんな流れで選んだのが世界経済インデックスファンドでした。
【つみたてNISA】世界経済インデックスファンドへの投資はなぜオススメ? – 東北投信
選んだ理由は、債券と株式が半々で、国内が少なく、先進国や新興国の方が多い、世界分散投資ができて、なるべく低コスト。
リートやコモディティが必要かわからなかったので、債券と株式の組み合わせの投資信託を選びました。
最初は数千円の積立から初めて、数カ月して慣れてから数万円に増やました。2014年からは一般NISA(非課税)の口座で積立を続けました。
2014年から2017年の一般NISAの積立は、世界経済インデックスファンド(株式:債券=1:1)を中心に、おまけとして、ニッセイ外国債券、日経平均インデックスファンドも積立しました。
2017年の12月に一般NISAはほんとんど売却
2017年の12月は、
①相場がかなり好調、世界中で株高(売り時)
②出産が近いのでリスク資産を減らたい(生還するとは限らない)
③2018年からはつみたてNISAに変更する(一般NISAのロールオーバーは併用できない)
という、売りたくなる理由が重なって、一般NISAの世界経済インデックスファンドなどを2017年12月に売却しました。
一般NISAではロールオーバーできなくても、売らずに特定口座(課税口座)に移管して保有し続けることは可能でした。
しかし、一般NISAは投資期間が5年に制限されているので長期投資には不向きだなと思い、非課税枠も使い切らずに余っている状況でした。
なので、つみたてNISAに変えようと、一般NISAの投資信託はほとんど売ってしまいました。
あと、世界経済インデックスファンドの信託報酬がやや高く感じたのと、新興国債券が必要かどうかよくわからりませんでした。債券クラスは個人向け国債で持つと信託報酬もゼロだしすっきりするかも、と思いました。
売った利益は本当に非課税で、非課税投資のすごさを体感しました。
2018年はバラバラの値動きにストレスを感じる
課税口座になる特定口座は、一般NISAのような投資期間の制限がないので、長期での運用を想定しました。
2018年5月から、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 先進国株式、eMAXIS Slim 新興国株式の3地域の株式を初めてバラバラに買って、積立投資をしました。
選んだ理由は
①3地域をバラバラに積立したほうが信託報酬が安い
②リバランスは1年に1回なので、3つバラバラに買っても管理の手間では大変じゃないはず
③3地域の動きが別々に見えて、面白いかもしれない。
という考えからでした。
2018年の相場は大きく上下に動き、新興国が先に大幅に下げて、12月末に全てが大底になる大きな調整がありました。ブラッククリスマスと呼ばれました。
私のほうは国内、先進国、新興国のそれぞれの評価額の動きが違うので、わりと気になってしまい、軽いストレスが発生。
売りたいわけじゃなくて、追加投資やリバランスのことが気になりました。
評価額を見るから気になってしまう。証券口座にログインせずに見ないようすればいいのですが、スポット購入しようか?、新興国多めに追加投資しようか?と気になってしまいます。
下落相場がしばらく続くかもしれないので、もっと相場を気にせずに「ほったらかす」しかできないような、投資信託がいいと思うようになりました。
投資信託と個別株の管理はどうやって一緒にする?
特定口座(課税口座)では、2017年までは三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド(日本除く)を中心に積立ました。
少子高齢化の日本は不要かな?、先進国と新興国だけで長期投資はいいじゃん、という理由。
でも国内の個別株や日経平均も買っちゃう。
私の場合は、結局、日本国内の株式も保有したくなる、ということがわかりました。
そうすると、インデックス投資信託と個別株をどうやって一緒に管理すればいいのか?
国内の個別株と投資信託を合わせた比率で管理すべき?
そうすると、個別株を売り払ったら、投資信託を大きく買い付けないといけなくなる
反対に、個別株をたくさん買ったら、投資信託を大きく売らないといけなくなる
うーん。
と悩んで、世界分散のインデックス投資信託は決めた比率で、それとはわけて、国内株は別にわけて管理することにしました。
ただし、個別株は買いすぎないように、資産配分の5%未満と決めました。
長期にやりたい資産運用のイメージ
手間を少なくシンプルに
インデックス投資は余計な手間をかけても、投資の成績はそんなに変わらない(はず)なので、それなら手間が少ないほうがいい。
個別株は趣味の楽しみになりますが、
インデックス投資は、本を読んだり投資のブログは楽しいですが、それとは別に、実際にやる積立投資は単調な作業です。
この手間や時間できるだけ減らしたい、だから自動で積立して、全世界株式で3地域の比率も自動でリバランスしてほしい。
下落相場でもストレスを少なく
資産運用は長期になるので、なるべくストレスを少なくしたい。
長く下落相場が続いても淡々と積立投資とリバランスができるように、
無限ナンピンのストレスは、想像するだけで嫌です。
つみたてNISAではSBI全世界株式を積立していて、何もすることはなく、これぐらいが丁度良いと思いました。
リバランスや管理を簡単に
インデックス投資を続ける長い道のりでは、ノーセルリバランスを淡々と実行して、3地域の比率がちょっとずれても、自分のリスク許容度の範囲であれば、そのずれは大きな問題ではないと、説明があります。
その通りなんですが、慣れた人ならではの、ちょっとずれても大丈夫的な良い感じの塩梅さ加減は、まだ私は身に着けていません。
どの程度まで大丈夫なのか、よくわからん、と余計な心配をするでしょう
「ほったらかす」しかできないぐらいが丁度いい
手間とストレスとリバランスの塩梅さ加減から、全世界株式を中心にしようと思うようになりました。
なるべく投資からメンタルも距離を置きたい。
「ほったらかす」しかできない、自分では手は出せないとあきらめられるぐらいが丁度いいと感じます。
2019年オールカントリーに乗り換え中
淡々と積立投資できる冷静な人とは違って、私は脱線しやすく何か余計なことをやっちゃうタイプです。
そんな私がなるべくほったらかし投資ができるように、全世界株式を選びました。
現在、特定口座の投資信託をeMAXIS lim 全世界株式(オール・カントリー)に乗り換えている途中です。
世界株安の中、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)へ投資信託の乗り換え。気分は大掃除 - みとべのできるかな
ぜんぶ乗り換えなくてもいいんですが、できるだけまとめています。
投資信託の乗り換えのデメリット
乗り換えは一度買った投資信託を売って、新しい投資信託に買い替えることです。
乗り換えのデメリットは、評価損益があると余計な税金を払ったり、税金の繰り延べ効果や複利の効果を失ったり色々あります。
将来的なデメリットとしては、バラ買いしたほうが信託報酬は安いし、1年定期リバランスのほうが成績はよくなる可能性があります。
実際、私は乗り換えは初めてです。
これまでは積立を止めた投資信託もそのまま保有して、新しく積立する投資信託を追加するだけでした。
保有してるだけなので、特に問題がない方は、似たタイプの投資信託を複数持っていても大丈夫です。
私はまだ積立初めて間もないこともあって、デメリットよりも自分の管理と運用のしやすさを優先しました。
まとめ 資産運用のイメージと自分の好みで選ぶ
大切なのは、始めに自分が長期でやりたい資産運用のイメージを持つことだと思います。
しかし、この資産運用のイメージは、投資をやってみないとわからない。
- 債券と株式、他のリートなど、投資資産の全体のリバランスが自動のほうがいい人はバランスファンド
- 低コストを重視し、3地域のバラ買いでリバランスもストレスじゃない人はバラ買い
- 私のような管理はなるべく簡単にしたい人は全世界株式
ざっくりまとめるとこうなります。
投資信託で同じような中身のうちから選ぶなら、安定した運用が長く続くことが期待できるものがいいです。
選ぶ基本は、コストがなるべく低く、純資産額が多く、資産の流入が続いて、運用期間が1年以上で運用が安定している=ベンチマークとのかい離が少ない。
基本の説明はこの通りですが、私は自分の好み優先です。
eMAXIS lim 全世界株式(オール・カントリー)は2018年11月にスタートしたばかりの新しい投資信託なので、基本はまだ様子を推奨します。
個人の判断で、今後を期待して早々乗り換えをしている途中です。
どうなることやら
投資信託のコストやかいり率などの一覧は、水瀬さん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記))の記事が参考になりました。