みとべのできるかな

インデックス投資(株も)やってます。

ほったらかし投資には全世界株の投信が丁度いい

この10年で、インデックス投資信託の信託報酬(コスト)がどんどん下がって、長期投資するのに良い環境になりました。

インデックス投資を何年か続けて、どんな理由で投資信託を選んできたか、これからどんな投資信託を選ぶのか、個人的な考えをまとめてみました。

2017年までバランスファンドを積立

インデックス投資を始めた頃はバランスファンドを選びました。有名だった、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが良いけど、専用の書類を書いて申し込むのが面倒だ、SBI証券の似ているバランスファンドを探さそう。それで選んだのが世界経済インデックスファンドでした。

【つみたてNISA】世界経済インデックスファンドへの投資はなぜオススメ? – 東北投信

選んだ理由は、債券と株式が半々で、国内が少なく、先進国や新興国の方が多い、世界分散投資ができて、なるべく低コスト。

リートやコモディティが必要かわからなかったので、債券と株式の組み合わせの投資信託を選びました。

最初は数千円の積立から初めて、数カ月して慣れてから数万円に増やました。2014年からは一般NISA(非課税)の口座で積立を続けました。

2014年から2017年の一般NISAの積立は、世界経済インデックスファンド(株式:債券=1:1)を中心に、おまけとして、ニッセイ外国債券、日経平均インデックスファンドも積立しました。

2017年の12月に一般NISAは売却

2017年の12月は、

  1. 相場がかなり好調、世界中で株高(売り時)
  2. 出産が近いのでリスク資産を減らたい(生還するとは限らない)
  3. 2018年からはつみたてNISAに変更する(一般NISAのロールオーバーは併用できない)

という、売りたくなる理由が重なって、一般NISAの世界経済インデックスファンドなどを2017年12月に売却しました。

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2017年11月までの一般NISA積立設定

一般NISAではロールオーバーできないですが(つみたてNISAと併用不可)、売らずに特定口座に移管して保有し続けることはできる状況でした。しかし、一般NISAは投資期間が5年なので長期投資には向いてないと考えて、非課税枠も余って、残っている状況でした。

世界経済インデックスファンドの信託報酬が少し高く感じたのと、新興国債券が必要かどうかよくわからりませんでした。債券クラスは個人向け国債で持つと信託報酬もゼロだしすっきりするかも、と思いました。

なので、つみたてNISAに変えようと、一般NISAの投資信託はほとんど売ってしまいました。本当に利益は非課税で、非課税投資のすごさを体感しました。

2018年はバラバラの値動きにストレスを感じる

特定口座は、一般NISAのような投資期間の制限がないので、長期での運用を想定しました。2018年5月から、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim 先進国株式、eMAXIS Slim 新興国株式の3地域の株式を初めてバラバラに買って、積立投資をしました。

選んだ理由は3つでした。

  1. 3地域をバラバラに積立したほうが信託報酬が安い
  2. リバランスは1年に1回なので、3つバラバラに買っても管理の手間では大変じゃないはず
  3. 3地域の動きが別々に見えて、面白いかもしれない。

2018年の相場は動きが大きく、先に新興国が大きく下がって、12月末に全てが大底になって、後で、ブラッククリスマスって呼ばれてました。

私は国内、先進国、新興国のそれぞれの評価額の動きが違うので、気になってストレスでした。

売りたいわけじゃなくて、追加投資やリバランスのことが気になりました。評価額を見るから気になる、証券口座にログインしないようにすればいいんですが、スポット購入しようかな、新興国多めに追加投資しようかなと、気になってみてしまいます。

下落相場が続くかもしれないので、もっと相場を気にせずに「ほったらかす」しかできないような、投資信託がいいと思うようになりました。

投信と株を一緒に管理

特定口座では、2017年までは三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド(日本除く)を中心に積立しました。少子高齢化の日本は不要かな?、先進国と新興国だけで長期投資はいいじゃん、という理由。でも国内の個別株や日経平均も買っちゃう。

私の場合は、結局、日本国内の株も保有したくなる、ということがわかりました。そうすると、インデックス投信と株をどうやって一緒に管理すればいいのか?国内の株と投信を合わせた比率で管理すべき?

それなら、株を売り払ったら、投信を大きく買い付けないといけなくなる。反対に、株をたくさん買ったら、投信を大きく売らないといけなくなる

うーん。と悩んで、世界分散のインデックス投信は決めた比率で、それとはわけて、株は別にわけて管理することにしました。ただし、個別株は買いすぎないように、資産配分の5%未満と決めました。

投資は手間なくシンプルに

インデックス投資は余計な手間をかけても、投資の成績はそんなに変わらない(はず)。インデックス投資は、実際にやる積立投資は単調な作業です。

この手間や時間できるだけ減らしたい、だから自動で積立して、全世界株式で3地域の比率も自動でリバランスしてほしい。

下落相場のストレスは少なく

資産運用は長期になるので、なるべくストレスを少なくしたい。長く下落相場が続いても淡々と積立投資とリバランスができるように、無限ナンピンのストレスは、想像するだけで嫌です。

つみたてNISAではSBI全世界株式を積立していて、何もすることはなく、これぐらいが丁度良いと思いました。

リバランスや管理を簡単に

インデックス投資を続ける長い道のりでは、ノーセルリバランスを淡々と実行して、3地域の比率がちょっとずれても、自分のリスク許容度の範囲であれば、そのずれは大きな問題ではないと、説明があります。

その通りなんですが、慣れた人ならではの、ちょっとずれても大丈夫的な良い感じの塩梅さ加減は、まだ私は身に着けていません

どの程度まで大丈夫なのか、よくわからん、と余計な心配をするでしょう

何もできないぐらいが丁度いい

手間とストレスとリバランスの塩梅さ加減から、全世界株式を中心にしようと思うようになりました。なるべく投資からメンタルも距離を置きたい。

何もできない、「ほったらかす」しかできないぐらいが丁度いい、自分では手は出せないとあきらめられるぐらいが良いかなと思いました。。

2019年オールカントリーに乗り換え

淡々と積立投資できる冷静な人とは違って、私は脱線しやすく何か余計なことをやっちゃうタイプです。そんな私がなるべくほったらかし投資ができるように、全世界株式を選びました。

現在、特定口座の投資信託をeMAXIS lim 全世界株式(オール・カントリー)に乗り換えている途中です。

世界株安の中、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)へ投資信託の乗り換え。気分は大掃除 - みとべのできるかな

投信の乗り換えのデメリット

乗り換えは売って、新しい投資信託に買い替えることです。デメリットは、評価損益があると余計な税金を払ったり、税金の繰り延べ効果や複利の効果を失ったり色々あります。

未来のデメリットは、バラ買いしたほうが信託報酬は安いし、1年定期リバランスのほうが成績はよくなるかもしれません(これはわからない)。

これまでは積立を止めた投資信託もそのまま保有して、新しく積立する投資信託を追加するだけでした。保有してるだけなので、特に問題がない方は、似たタイプの投資信託を複数持っていても大丈夫です。

私はまだ積立を初めたところだったので、デメリットよりも自分の管理と運用のしやすさを優先して、初めて投信の乗り換え(買い替え)をしてみました。 

自分の資産運用のイメージを持って

自分が長期でやりたい資産運用のイメージを持つことが大切だと思いました。しかし、この資産運用のイメージは、投資をやってみないとわかりません。

  • 債券と株式、他のリートなど、投資資産の全体のリバランスが自動のほうがいい人はバランスファンド
  • 低コストを重視し、3地域のバラ買いでリバランスもストレスじゃない人はバラ買い
  • 私のような管理はなるべく簡単にしたい人は全世界株式

投信で同じような中身から選ぶなら、安定した運用が長く続くことが期待できるものがいいです。低コストで、純資産額が多く、資産の流入が続いて、運用期間が1年以上で運用が安定している=ベンチマークとのかい離が少ないものが良いなと思います。

 

投資信託のコストやかいり率などの一覧は、水瀬さん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記))の記事が参考になりました。

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