海外の記事を読んで投資のリスクってなんだっけと復習してみるシリーズです。投資成績が良くなるとか、儲かるとかそういった話ではなく、雑学みたいな話です。
投資のリスクは不確実性
”一般的にリスクとは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味で使われていますが、資産運用の世界では、リスクとは、「リターンの振れ幅のこと」を表しています。”
だから投資のリスクについては「不確実性」ってよく書いてあります。
3つのリスクの円グラフ
前回、3つのリスクの図の説明が、アメリカの投資アドバイザー会社のHPにあって、3つのリスクを円で書いて、その関係がわかりやすく説明されていました。
【あいまいリスク①】ポートフォリオとスイートスポット - みとべのできるかな
- リスク能力 risk capacity とは、リスクを取る能力のことです。
- リスク選好 risk appetite とは、リスクを取る必要性のことで、必要なリターンの大きさと関係しています。
- リスク許容度 risk tolerance とは、あなたのリスクを取る意思のことです。
危険のリスクが元の図?
これは有名な図なのかしらと、引用元がないのでGoogleの画像検索をしてみると、組織のリスク(投資じゃないほう)の説明で、3つのリスクの図は「AON」から引用になってました。
AONはよく知りませんが、経済に関するリスク管理の専門組織で投資アドバイザーとは違うみたいです。ということで、この3つのリスクの円グラフは、元はリスク管理(危険の意味のほう)の概念の説明で、リスクの中身は違うけど、投資のリスクの説明にも便利に使えるよねってことで、引用されたんじゃないでしょうか(たぶん)。
インドの3つのリスクの説明
米国以外の記事だと、インドのファイナンシャルアドバイザー会社でも3つのリスクの図があって、3つを合わせると全体のリスクプロファイルになるよって説明がありました。
- Risk Capacity:年齢や年収で決まる、リスクを取れる能力
- Risk Appetite:投資アセットに反映されるような、リスクを取る意思
- Risk Tolerance:投資家が引き受けることのできるリスクの量、または投資家が扱うことのできる不確実性の度合い
ちょっと違うけど大筋は同じ
米国とインドの投資アドバイザー会社で、3つのリスクの説明がちょっと違うけど、説明の大筋はだいたい同じです。たぶん、日本でもちょっと説明が違いそうです。
まとめるとこんな感じ。
投資アドバイザーの説明って会社や個人によって違うけど、だいたいこんな感じの説明になるんじゃないでしょうか。
投資の資産配分(アセットアロケーション)を決める時、この3つのリスクの説明が混ざって書いてあるんですね。なるほど、3つのリスクの関係については、すっきりした感じです。
でも、あらためて、リスク能力もリスク選好も人によって背景(考え方?)が違うし、その2つから生じるリスク許容度も、性格や経験によって差があるから、はっきり決めるのって難しいなと思いました。