みとべのできるかな

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2024年、17年ぶりの日銀のゼロ金利解除と為替ヘッジコスト

2024年3月19日、17年ぶりに日銀のゼロ金利策政策が解除が決定されました。資産運用していたら、為替、為替ヘッジコストの話をよく見るようになり、為替ヘッジコストの仕組みとか、情報をまとめてみました。

為替ヘッジの要点

日経新聞の2020年の記事で、為替ヘッジで情報がまとめられていてわかりやかったです。

www.nikkei.com

  • 「為替ヘッジあり」は長期ほどリスク低減 → 平均リターンと、基準価格のブレ幅の大きさ(リスク)を示す標準偏差を算出した。
  • 標準偏差はヘッジの有無でどう変わったか → 債券も株式も「あり」の方がおおむね低く、しかも期間が長くなるほど「なし」との差は大きくなっていた。
  • 基準価格に与える為替変動の影響を打ち消すのがヘッジの役割なのだから、これも当たり前といわれればその通りだ。
  • ヘッジ付きを選択するとき、気を付けたいのはヘッジのコストだ。米ドルをヘッジする場合、日米の短期金利の差がコストに相当する。
  • リターンがある程度大きい株式はともかく、世界的な超低金利で大きなリターンが期待できない債券ファンドなどでは、このコストは無視できない。
  • 金利差が2%を超えて債券のリターンを大きく食いつぶしてしまう局面もあった。
  • 国内債券型ファンドとヘッジ付き外債ファンドのリターンを比較すると、10年超の長期でもヘッジ付きの外債ファンドの方がリターンは高かった。

長期では為替ヘッジなし

2022年から2024年まで、円安が進んでおり、為替ヘッジなしのほうが、日本円での投資では圧倒的にリターンが良かったです。

www.nikkei.com

  • 為替ヘッジは為替予約という手法を使うのが一般的だ。1カ月、3カ月といった期日に一定のレートで外貨を取引する契約を結ぶ。円を外貨に換えて株や債券に投資すると同時に為替予約をすることで、結果として円安・円高のどちらに振れても損益は相殺される。
  • 為替予約では高金利の外貨を借りて低金利の円で運用するかたちになる。支払う金利に対して受け取る金利が少ない分をコストとして払う必要がある。投信では運用資産からコストを負担するため、運用収益を押し下げる要因となる。特に債券型は株より期待できる収益率が低く、ヘッジコストの影響が目立ちやすいとされる。
  • ヘッジコストは短期金利の差により変化する。QUICK資産運用研究所の推計によると、対米ドルでは2020年春から約2年間は年率1%を下回っていたが、足元では年6%台と異例の高さになっている。米連邦準備理事会(FRB)が利上げをする一方、国内は低金利が続くためだ。ユーロなどほかの主要通貨に対してもコストは上昇傾向だ。

2024年、為替ヘッジコスト

2022年ごろから為替ヘッジコストは6%前後と、海外債券のリターンが5%あったとしても、為替ヘッジ有の場合、マイナスになっちゃう状態です。

日本ではゼロ金利政策は解除されましたが、円安はそのままで、いまのところ市場に大した影響はありません。

https://www.am.mufg.jp/report/special/special_240319.pdf

てっきり円高になるって思ってましたが、そんな単純は話じゃないらしいです。

今年の円高期待薄れる、日銀正常化後も日米金利差の縮小機運小さい - Bloomberg

為替ヘッジコストの仕組みをおさらいしながら、2022年-2024年の為替ヘッジコストはめちゃくちゃ高いし、やっぱり、為替を予測するのは難しいなと再認識しました。

finance-gfp.com