【2022年7月更新】
楽天・インデックス・バランス(債券70%)を去年から積立してまして、相場が下がってるので、下がり相場で楽天バランスはガード力がどんだけあるのか、ないのか、チェックしてみました。儲かる話ではなくて、ただの趣味です。
地味で不人気
現金と低リスクのほうに、世界債券(ヘッジ有)を選んでます。買ってるのは楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンドが70%も入った、楽天インデックスバランスファンドの債券重視型です。
一言でいうと、地味で人気がない、総額で32億円しかありません。つみたてNISAにも入ってるから繰り上げ償還はないと信じているけど、人気が無くて不安になります。
3つの弱点
人気のない理由をまとめてみました。
- レバレッジ投信が人気なのに、債券70%って儲からない
- 為替コストがずっとかかる。長期投資に為替ヘッジ、不要では?
- 為替が上下に急変する時には、ヘッジコストがさらに拡大するし、理論値からの乖離が大きくなるかもしれない
こんな理由であんまり人気がないのかも。
為替の急変時ほど、為替ヘッジしてほしいのに、そんな時ほど為替ヘッジコスト拡大で、ヘッジによるカバー力が低下する可能性大なのは理解しておくべきポイントと思っています。
為替の変動は長期投資なら、気にしない人が多数派だと思うので、この3つの弱点は理解して投資したほうがよさそうです。
長期投資では為替ヘッジありはそのコストにより為替ヘッジなしより不利になります。
たぱぞうさんのブログです↓
為替ヘッジコストについて、大和投信の資料がまとまっています。↓
https://www.daiwa-am.co.jp/specialreport/market_letter/20211018_01.pdf
めんどくさいが勝った
じゃあなんで買ってるのかというと、低リスク資産に投信がほしかったからです。アセアロの半分は現金と低リスク資産ってマイルールなんですけど、何を買うのか、しっくりくるものがありませんでした。
現金だけだど落ち着かない、定期預金は低金利だし、定期を探して、満期が来たら、どこに預けるのか探したり移動がめんどくさい。国内国債ファンドも買ってますが、買いすぎるのも落ち着かない。
現金と低リスク資産は、利回りはわずかなのに、投信の世界株よりも手間がかかるのが嫌でした。
ほったらかせる投信が好きだから、楽天バランス(債券70%為替ヘッジ)を買って、何もしなくも積立して、リバランスも自動でして欲しい。ヘッジコストは知ってるけど、低リスク資産としてなるべく値動きは少ないほうが好みだから、やっぱり為替ヘッジしとこう。
あおぞらBANKの普通預金0.2%よりはリターンが高いだろう、という皮算用もあります。
楽天・全世界債券
楽天全世界債券ってつまり、楽天バンガードシリーズの「楽天・全世界債券インデックス(為替ヘッジ)ファンド」です。為替ヘッジあり、のみで、為替ヘッジなしは存在しません。理由があるのかしら?
楽天全世界債券のベンチマークはブルームバーグ・バークレイズ・グローバル総合浮動調整インデックスで、楽天全世界債券の99%以上を占めてます。詳しい説明は下記を読みました。
カンさん。楽天・インデックス・バランス・ファンドの「債券部分」ってどうなっているんですか? | 投資信託クリニック
Yahooコードだと9I313187です。ちなみにYahooのコード:9I313169:楽天・世界債券(為替ヘッジ付)ファンドは先進国の債券が対象で、別物です。ややこしい。
チャートを比べてみる
Yahooファイナンスでチャートの表示にして、コード入力のボックスにYahooコードをコピペして「比較する」を押すと、チャートの比較が表示されます。
Yahooのコード:投信の名前
- 9I311179:楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- 9I313187:楽天・インデックス・バランス・F(債券重視型)
- 9I311192:楽天・全世界債券インデックスH
- USDJPY=X:アメリカ ドル / 日本 円
下のスクショはコロナショックの2020年から2022年7月までの3年ぐらいの比較チャートです。
青:楽天VT、ピンク:楽天・インデックスバランス債券70%、緑:楽天・全世界債券、黄色は参考の為替ドル / 円です。直近の為替の動きが異次元。
コロナショックの下落率
コロナショックのときだけをみたチャートの比較がこちら。為替は思ったより動きが少なかったんですね。
- 楽天全世界株(VT)の値動きの30% + 楽天全世界債券(為替ヘッジあり)の値動きの70%
- 楽天インデックスファンド(債券70%)の値動きの100%
の2つを比べてみようと思います。
数値は、Yhaooファイナンスの投信の評価額の時系列データからみれます。日付をカレンダーに入れると、その日の評価額がわかります。
2020/2/13 | 2020/3/24 | 上昇or下落率 | |
---|---|---|---|
楽天・全世界株 | 11857 | 7853 | -33.8 |
a 楽天・全世界株30% | -10.1 | ||
楽天・全世界債券 | 10551 | 10361 | -1.8 |
b 楽天・全世界債券70% | -1.3 | ||
a+b | -11.4 | ||
c 楽天・インデックス・バランス(債券) | 10897 | 9569 | -12.2 |
c-(a+b) | -0.8 | ||
為替 米ドル / 日本円 | 109.81 | 111.21 | 1.3 |
Excel to Table | Excel表からHTMLテーブルへ一発変換 | すぐに使える便利なWEBツール | Tech-Unlimited
楽天全世界株・債券が11.4%(a+b)下がったのに対して、楽天インデックスバランス(債券70%)は12.2%下がったので、楽天インデックスバランスのほうが、株と債券(為替ヘッジ有)の組み合わせよりも、0.8%大きく下がりました(c-(a+b))。
値動きが違う理由ですが、楽天インデックスバランスの債券は、楽天世界債券をそのまま使っているわけではなく、それぞれのファンドを組み合わせてるからでしょうか。
それと、為替の反映のタイミングの違いや、バランスファンドのなかでのリバランスのタイミング、かなと思いますが、詳しくはわかりません。
2022年2月から7月の動き
2022年の2月から7月までのチャートでみると、為替の円安の動きが、株より大きくて怖い。株は全世界株(円)だから、円安効果がなかったら、だいぶ下がってることになります。
同じやようにYahooファンナンスの時系列データから投信の評価額をメモします。約6か月の間、世界株は超円安のおかげもあってやや増加、債券は金利上昇で低下してます。
2022/2/1 | 2020/7/22 | 上昇or下落率 | |
---|---|---|---|
楽天・全世界株 | 15798 | 16398 | 3.8 |
a 楽天・全世界株30% | 1.1 | ||
楽天・全世界債券 | 10426 | 9524 | -8.7 |
b 楽天・全世界債券70% | -6.1 | ||
a+b | -4.9 | ||
c 楽天・インデックス・バランス(債券) | 11671 | 11336 | -2.9 |
c-(a+b) | 2.0 | ||
為替 米ドル / 日本円 | 115 | 136 | 18.6 |
この期間、楽天前世界株と債券は4.9下げてますが(a+b)、楽天インデックスバランス(債券70%)は2.9%の下げで、楽天インデックスバランスのほうが、株と債券(為替ヘッジ有)の組み合わせよりも、下げが2.0%も少なかった(ディフェンシブ)、ということになりました。
5か月以上の中期的な値動きをみているので、18.6%の円安やバランスファンドのリバランス効果の影響もあるかもしれません。
楽天バランス(債券)買い増し
楽天バランス(債券)のコロナショックの急落の値動きは、バランスファンドだからなのか、不思議なところがありました。また、そのうちチェックしてみようかな。
コロナショックの短期的な急落時には、楽天バランス(債券70%)のほうがより下がりましたが、債券下落(金利上昇)と円安が進行した2月から7月の中期的な値動きは下げが少なくガード力がありました。
楽天バランス(債券70%)は値動きが少なくほったらかせるから好きだけど、弱点(為替ヘッジのコスト)や不思議なところもあるから、買いすぎないほうが良さそうだ、というまとめです。
買いすぎないってことで、世界債券(為替ヘッジ有)はアセアロの10%ぐらいに留めようと思います。
2020年2月から引き続き、毎日積立で買い増してます。毎日、毎日、楽天バランス(債券)を買って、どうなるでしょうか、楽しみです。