3月27日に三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングが開催されました。
私は参加していませんが、参加したブロガーの方がミーティングの内容を公開できる範囲で書いてくれています。ありがたや、感謝。
とてもおもしろかったので、素人なりに理解しようと思います。
効率的フロンティアとは?
株式や債券などの投資で5%のリターンが欲しいとすると、その時、最もリスクを小さくすると資産が増えやすい。また、リスクを8%に抑えたいとすると、その時、リターンを最大にすると資産が増えやすい。現代ポートフォリオ理論 - Wikipedia
効率的な投資をするための資産の配分(アセットアロケーション)の考え方を「効率的フロンティア」と言います。
日本人なので、自分の国の日本、日本以外の先進国(アメリカやヨーロッパ)、新興国の3つに分けて考えることが多いです。
効率的フロンティアからみるeMAXIS Slim3地域均等
効率的フロンティアについて三菱UFJ国際投信のブロガーミーティングの内容がとてもおもしろかったです。
すぱいくさんの文字起こし記事を参考にした。ミーティングに参加してない私でも、とてもわかりやすくて楽しい。
世界株式で時価総額の比重で投資する
世界株式:MSCI ACWI(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス):マーケットの比重にあわせて投資します。
そうすると、時価総額の比重で、日本、先進国(日本除く)、新興国 = おおよそ 8%、80%、12%になる。
世界株式、先進国、3地域均等を比べる
3地域均等は日本、日本を除く先進国(アメリカやヨーロッパ)、新興国の3つを同じ比率(33.333%ずつ)、均等に投資する。
- 世界株式、先進国、3地域均等の上昇をグラフにする。(数値は対数変換)
- 世界株式の80%は先進国株式なので、この2つがかなり同じ動きをする。
- 新興国と日本の比率が高い3地域均等は、上にはずれた動きなる。
- ただし、最近は世界株式、先進国、3地域均等はほぼ重なっている。
3地域均等は、新興国(赤)と日本(うすいオレンジ)の比率が高く、この2つの動きの影響をよりたくさん受ける。新興国がかなり上昇していることが上ぶれの理由。(日本はヨコヨコ(泣))
効率的フロンティアと世界株式、先進国、3地域均等の位置
効率的フロンティアとの位置は、世界株式のほうが先進国株式より効率的フロンティアに近い。
3地域均等は効率的フロンティア上にあって、世界株式よりもリターンが高い。
つまり、新興国と日本の比率が世界株式よりも高い3地域均等は効率的フロンティア上にあって、世界株式よりもリターンが高い。
効率的フロンティア上の構成比率
効率的フロンティアという理想を追いかける
効率的フロンティアで投資するもんね!!と思って、資産配分を色々いじくるが、リターンを高めたいと思うと新興国の割合がどんどん高くなって、先進国の割合が低くなって、最後には新興国だけになります。
結局、リターンを最大化した時に、効率的フロンティアは新興国100%なのか、そしてリスクを下げるには日本国債をまぜればいいのか、新興国vs国債の1vs1の資産配分ができた。じゃあ、どれぐらい先進国や日本をまぜよう、グルグル、ああ1日終わっちゃった。
効率的フロンティア上の構成比率
そんな経験があって、この図を見たときに、おおお!!!わかりやすい。と心の中で叫びました。
- 左端でリターン・リスクが低い、新興国なし、先進国vs日本で6vs4
- 右端でリターン・リスクが高い、ほとんど新興国
- リスクをすごい小さくしたいなら(リターンも小さい)、先進国と日本で6対4で投資すればいい、新興国いらない。
この図で3地域均等がどの辺かというと、だいたい3均等、33.333%ぐらいのところ。
なるほどね、なるほどね。
3地域均等をどう考える?
時価総額比重で投資する世界株式と比べることで、3地域均等の良さをアピールしたい、という主旨のブロガーミーティングだったんですね。
ミーティングでの世界株式のここが心配
世界株式で時価総額の比重で、日本、先進国(日本除く)、新興国 = おおよそ 8%、80%、12%に投資すると、50%アメリカに投資しているので、アメリカで住む人にはいいけど、ヨーロッパとか日本だと自分の国の比重を増やした方がいいんじゃないか。
新興国は過去の成績で一番リターンが高く、これからも成長が期待できる。オールカントリーだと新興国の比率が10%ぐらいで低いかも 。
そこで3地域均等の出番
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は効率的フロンティアから設計された。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
3地域均等はオールカントリーよりもリスク・リターンが高く、効率的フロンティアに近いため、よりリターンを求める人に向いている。
ただ、世界株式がダメってわけでない。世界株式:MSCI ACWI(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス)= マーケットの比重にあわせて投資する。3地域均等よりもリスク・リターンがおさえられる。
だから、3地域均等が世界株式よりも優れているわけではなく、投資家の好みである。
自分の3地域均等への感想
過去のデータでは新興国の上昇が強く、日本はヨコヨコで、この2つの動きがうまく合わさって、世界株式の動きに近くなっていると思う。
- つまり、この先、新興国がヨコヨコに停滞する、日本が上昇または下降するなど、先進国と違う動きが大きくなれば、3地域均等と世界株式はかなり違った動きになる可能性がある。
- 世界株式で投資する=そのままイコール=日本への資産比率が低い、とは思えない。年金や無リスク資産で、日本円への依存率は高い。
- 世界経済の成長にそのまま乗っかるという考えでは、世界株式への投資で違和感はない。
- 自分も新興国の成長は期待しているので、時価総額比重よりも新興国の割合は高めでもいいかもしれない。
- 効率的フロンティアってなかなかむずかしいな。 (白馬の王子様シンドロームと似ている)
結論:自分は世界株式で時価総額比重に近い割合で投資しよう。でも3地域均等もおもしろい。
若葉さんがミーティング・リンク編を作ってくれました。