みとべのできるかな

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新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債はクリスマスに早期償還されて欲しい

2018年の6月に株式会社新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)の利子が振り込まれました。

そう言えばこの社債は10年ものだけど、5年で終わる(早期償還)ことがお約束なので、2018年のクリスマスには現金になる予定です。

社債って何だっけ

会社(企業)が発行する債券社債といいます。社債は、会社がお金を借りるための借用書のようなイメージです。

債券に広く分散して投資する投資信託と違って、1つの会社が発行する社債を買うことは、債券の個別投資になります。

投資家が会社にお金を貸している間は利子がもらえます。この利子が欲しいから投資家は債券を買って、お金を会社に貸します。

会社が潰れると、債券(借用書)が紙くずになって、投資家が貸したお金は返ってこない、これは債務不履行とよばれます。

個人投資家にとっての社債 ~ 開示、格付け、劣後、私募など | 日本電子計算株式会社

劣後債よりも劣後特約のほうがリスクが高い

債券の名前には条件が付いていることが多いです→新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債(劣後特約付)。

ざっくり言うと、付いている条件が多いほど、債券の条件が悪いので、利率は高くなります

用語を簡単に説明すると、

  • 期限前償還とは、債券が満期前に償還すること。満期前に償還すると、その後の利息はもちろん受け取れなくなる。
  • 劣後特約とは、通常の劣後債よりも金融機関が破綻した時の弁済順位が低いので、その分、利率が高くなっている。
  • 無担保とは、担保がないことで、債務不履行になった場合、弁済される可能が低くなる。

社債の格付けは必ずチェック

社債を発行する企業と社債の中身によって、その社債がどの程度リスクがあるか、紙くずになる可能性があるのか、ランク付けがあります。社債のランク付け=格付けです。

新生銀行の格付けは投資適格債となっています。

格付・債券情報 | 株式・債券 | 企業・IR | 新生銀行

S&P : BBB+

ムーディーズ: Baa2 (BBBランクと同じ)

R&I: BBB+

JCR: A-

これまで受け取った利子はいくら?

新生銀行の第6回劣後債は、利率は2.02%(税引き前)、200万円保有しているので、税金が引かれた後で16097円の利子が振り込まれます。

利子の振込みは6月と12月の年2回なので、1年間で32194円の利子を受け取れます。

今回の分を入れて、これまで利子を9回受け取ったので、合計で144873円の利子をもらったことになります。

利子の支払いは後1回で最後だと思っています。

満期の5年前に早期償還がお約束?

2013年の12月に買った新生銀行の社債で、10年満期ですが、期限前償還の条件が付いており、よほどのことがない限り、5年目の2018年12月25日に期限前償還されるはずです。

劣後債は満期の5年前に早期償還されることがお約束だと思っています。

金融機関にとって、劣後債は自己資本に組み入れることができ、自己資本比率を高められるメリットがあります。でも、残存期間が5年を切ると組み入れられる比率が低減してくる。そこで発行体の金融機関は、残存期間が5年を切るとその劣後債を償還して、借り替えなどを行なうことが多いんです。

diamond.jp

(詳しいルールが気になる人はBIS規制(バーゼル規制)の補完的項目(Tier2)を参照してください)

 

自己資本への組み入れ比率が下がることに加えて、現在はマイナス金利政策で利率が下がっています。

2019年、社債発行から6年目以降は5年物円スワップレート+1.6%の金利がつくので、借り替えしたほうが、新生銀行が支払う利子は低くなります。

なので、新生銀行にとっては、満期まで5年未満になった劣後債を持つメリットはありません。

だから、通常であれば2018年12月に期限前償還されるはずです。

(過去に発行された、新生銀行第4回と第5回期限前償還条項付無担保社債は、満期の5年前に期限前償還されています)

もし、期限前償還されない時は、劣後債を償還できないほど財務状況が悪いということになるので、新生銀行が破たんする可能性が高まり、債券が紙くずになって貸したお金が返ってこない(債務不履行)かもしれないので、投資家にとって悪い状況になります。

12月25日のクリスマスに期限前償還されるますように、サンタクロースにお願いしています。

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(サンタ)知らんけど‥

しばらく社債への投資はお休みの予定

不景気になれば、会社が潰れたり財務状況が悪くなることが多いので、社債への投資はリスクが大きくなります。

大きな相場の暴落がいつ来るのか誰にもわかりませんが、景気循環の年数から予想すると、そろそろ来るかもねと自分も思っています。

1つの会社が発行する社債を買うのは債券の個別投資なので、リスク管理のために投資先は分散したほうがいいです。

しかし、社債がいつ発行されるかはわからず、最低投資金額も100万円から200万円と大きいことが多いです。(SBI積は十万円から買えるよ)

複数の会社の数十万円の社債を買うことで分散投資したいけど、社債の発行が不規則で最低投資金額が大きいので、個人の資金額では難しいです

さらに、現在はマイナス金利政策で債券の利回りも低い。

よっぽど好条件で利率がよかったら買うけど、債券は条件が悪いと利率が高いものなので、そんな都合がいい債券はない。

そんなこんなで、しばらくは社債への投資はお休みになりそうです。 

 

【追記】2018年10月末に「新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債の全額早期償還のお知らせ」がハガキで届きました。クリスマスに早期償還が決定しました。その後2018年12月25日に早期償還されて資金が戻ってきました。