みとべのできるかな

共働きで子育てしながらインデックス投資してます。ほったらかし投資を目指すはずが脱線だらけ?

国内の社債の債務不履行(デフォルト)リスクと資産運用の債券の役割

社債は個別の企業や機関が発行する債券です。

マイナス金利政策のもと、国内の社債は利回りが低下しており、リスクに見合ったリターンが得にくいなと感じています。

国内の社債について債務不履行(デフォルト)リスクや、これからの方針をまとめてみました。

国内の社債の格付けとデフォルト率

2018年8月時点で保有している国内の円建て社債はこんな感じです。

社債 期間 償還年 利率 JCR S&P
新生銀行第6回劣後債 10年 2023 2.02 A- BBB+
第46回ソフトバンク無担保社債 5年 2019 1.26 A- BB+
第35回SBI債 2年 2018 0.48 BBB BBB
マネックス円建社債 1年 2019 0.35 BBB  
マネックス円建社債 3年 2021 0.58 BBB  

長期個別債務格付

R&I格付投資情報センターの長期個別債務格付は以下の定義になります。

AAA 信用力は最も高く、多くの優れた要素がある
AA 信用力は極めて高く、優れた要素がある
A 信用力は高く、部分的に優れた要素がある
BBB 信用力は十分であるが、将来環境が大きく変化する場合、注意すべき要素がある
BB 信用力は当面問題ないが、将来環境が変化する場合、十分注意すべき要素がある
B 信用力に問題があり、絶えず注意すべき要素がある
CCC 信用力に重大な問題があり、金融債務が不履行に陥る懸念が強い
CC 発行体のすべての金融債務が不履行に陥る懸念が強い
D 発行体のすべての金融債務が不履行に陥っているとR&Iが判断する格付

AAAからBBBまでが「投資適格付け」で、信用度が高く、反対に利回りは低くなります。

BBからCまでが「投機的格付け」で、信用度が低くなり、反対に利回りは高くなります。いわゆる、ジャンク債です。

f:id:mitove2:20170629060500p:plain

信用度の格付けは債務不履行(デフォルト)するリスクを相対的に評価したものです。

格付けが良いと利回りが低くなる、格付けが悪いと利回りが高くなるので、投資家はデフォルトリスクとリターンを天秤にかけて、投資するか決めます。

格付と日本の社債の債務不履行(デフォルト率)

日本の社債の債務不履行(デフォルト率)について、 1978年から2017年の40年間の累積デフォルト率は、高い信用格付けであるほどデフォルト率が低くなっています。

平均累積デフォルト率(5年)(%)

f:id:mitove2:20180824055048p:plain

信用度の格付けが最も高いAAAが0.00%、投資適格格付けの中では、最も信用度が低いBBBだと、1.01%です。

格付けがされている日本の社債について、リーマンショック後の2008年に4件、2009年に7件のデフォルトが発生し、その後は減っています。

投資適格格付けBBB以上の社債は、2008年頃にデフォルト率が約0.5%と高くなり、その後は0.0%を維持しています。

つまり近年は、投資適格格付け(BBB以上)なら、債務不履行になる可能性がかなり低いということになります。

新生銀行の劣後債

新生銀行の劣後債の利率は、前半の5年が年利2.02%、後半の5年が円スワップレート+1.60%になります。

10年債ですが、債券が償還される=現金に戻るのは5年目の今年、2018年12月と思っています。

この債券は早期償還するほうが新生銀行にメリットがあるので、過去の債券も5年目で早期償還されました。

くわしくはコチラの記事から↓

新生銀行第6回期限前償還条項付無担保社債はクリスマスに早期償還されて欲しい - みとべのできるかな

ソフトバンク社債

格付け機関のJCRはA-と、投資適格格付けをしていますが、一方でS&PはBB-と、投機的格付け=ジャンク債になっています。

格付け機関により、投資適格格付けか、投機的格付けか、格付けに差があることは注意です。

SBI債とマネックス債

格付けBBBの投資適格格付け、ここ数年の低金利政策のおかげで、3年ものでも利率は1%を下回っています。

資金があったので、マネックス債は投資適格格付けで1年、3年ものをそれぞれ買いました。

2018年7月11日申込開始 個人向けマネックス債(マネックスグループ株式会社保証付)は3年満期で利率0.58% - みとべのできるかな

資産運用の債券の役割とリスク

株式と債券の分散効果

私はリスク資産として、全世界に分散する株式のインデックス投資信託を買っています。

株式と債券は相関が低い=トレンドが別の動きをするので分散効果があります。

一般論として、債券は株式よりリターンが低いですが、上下の値動きが少なく、安定したリターンが期待できます。

なので、アセットアロケーションで株と債券を組み合わせると、期待リターンをある程度保ちながら、リスクを抑えることができます。

資産運用の債券の役割

  1. 上下の値動きが株より少なく、長期的に安定した期待リターン
  2. 相場が暴落したら大きく下落する株式に対して、変動が少ない債券は資産のダメージを抑えることができる=リスクコントロール
  3. 暴落時のリバランスでは株式を追加購入するための資金源

この3つが債券の主な役割だと思っています。

個人向け国債の役割

個人向け国債はリターンはわずかですが、為替リスクや企業の倒産リスクがなく、購入後1年で解約できるので流動性がそこそこあります。

(国債のリスクについては、また別の記事にしたいと思います)

国債の役割は、②リスクコントロール、③リバランスで株式を追加購入するための資金源、と思っています。

私は資産運用で守りの役割として、資産の50%以上は、現金、定期預金、個人向け国債で持つようにしています。

国内の社債の役割

国内の社債は、①国債よりは高いリターン、②価格変動がない、の役割で買っていました。

でも、最近は①のリターンはかなり低いです。

円建ての社債は、為替リスクはなく、利回りも国債より高かったですが、最近の低金利政策で、社債の利回りは下がり、社債のリスクに見合った利回りを得ることが難しいです。

また、利率が良いものは3年以上など中期的に資金が拘束されるので、流動性が低くなります

(元本割れでもよければ、償還前に売却することで、現金にできます)

経済不況下の社債のデフォルトリスク

社債は個別の企業や組織への債券投資なので倒産などによる債務不履行、デフォルトリスクが必ずあります。

日本の社債、とくに投資適格格付け(BBB以上)がデフォルトになる可能性は低いですが、未来の事は誰にもわかりません

f:id:mitove2:20180824155852p:plain

通常の相場では大丈夫ですが、相場の暴落時は経済の悪化により、企業の倒産する可能性が増えます。

相場が悪い時ほど、株式は下落しますので、資産を守る債券の役割は重要になります。

でも、相場が悪い時にデフォルトリスクが高くなるので、社債は資産を守るという意味では心もとなく感じます。

社債は分散して投資するのが難しい

デフォルトリスクと流動性リスクを考えて、10個ぐらいの社債に数十万円ずつ分散して投資したいなと思います。

でも社債が起発されるタイミングは不定期で、投資したいと思う社債は1年に1、2個ぐらいです。

また、最低購入額が100万円からなど、大きな金額が必要になることもあります

現在の国内社債の起発状況から、個人の資産規模で社債で上手く分散投資するのは難しいなと思いました。

国内債券や外国債券のインデックス投資信託

国内や海外の債券に広く分散して投資できる投資信託は、企業が倒産して価値がゼロになるリスクはありません。

信託報酬などの保有コストは必要になりますが、債務不履行になるリスクがないのは大きなメリットです。

だけど、投資信託なので金利政策などの外部要因で価格の変動はあります。

外国債券投資信託だと為替リスクがあります。為替ヘッジタイプもありますが、今度はヘッジコストが必要です。

債券インデックス投資信託に、投資するのか、しないか、外国債券で為替ヘッジ付きか?、債券の上場投資信託(ETF)も色々あるよね、と、現在、思案中です。

もう少し考えをまとめて、方針を決めたいです。

投資信託は倒産リスクが隔離される稀有な金融商品です カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!

まとめ 社債の投資は株式に移行する

国債よりはリターンが高い、デフォルトリスクが低い、価格変動がない、為替リスクがない、というメリットで社債に投資をしてきました。

でも、最近の低金利政策で、社債のリスクに見合ったリターンを得るのが難しいです。

社債の起発状況からも、個人の資産規模で分散投資するのは難しいと感じます。

相場の暴落時のリスクコントロールと追加投資のリバランスの役割は、現金や国債に任せようと思っています。

20年以上の長期投資でリターンを得る役割は、株式に任せたいと思います。

そうすると、社債の役割は中途半端になり、あまり意味がありません。

ということで、償還するのを待ちながら数年かけて、社債を株式のインデックス投資信託に移行しようと思っています。