【2024年1月更新】
日本には株主優待がもらえる銘柄がたくさんあります。でも株を買うと株価が下がったら損をするのが怖い。株で損するリスクを回避して株主優待だけ欲しい。そんな人には優待クロスがお勧めです。
- 優待クロス(つなぎ売り)とは?
- 「一般信用売り」を使うのがベター
- 一般信用売りの返済期限
- 2024年の権利付き、落ち日
- SBI証券の優待クロスカレンダー
- 一般信用売り解禁日の前日のクリック合戦
- 権利付き最終日と権利落ち日
- 合言葉は「毎回確認」
優待クロス(つなぎ売り)とは?
株の値動きによる損失リスクを避けながら、株主優待のみをもらう方法です。
優待クロス=つなぎ売りは、同じ銘柄の株を同じ枚数だけ、現物で買う注文と、売り注文を同時に発注し、約定させる取引です。
株主優待の権利付き最終日までにつなぎ売りを完了させ、権利落ち日に買いと売りを相殺して(現渡)、株価の値動きで損も得もしないようにします。
「一般信用売り」を使うのがベター
制度信用売りはもし、高額な逆日歩が発生したら、千円のお菓子の優待に1万円払うことになるかもしれません。逆日歩がない「一般信用売り」を使うのがベターです。操作ミスさえしなければ、大損する可能性がありません。
信用売りは返済しなければいけない期限があって、この返済期限が長いほど、一般信用売りができるチャンスが増えます。
一般信用売の在庫には限りがあって、人気な優待銘柄で権利日が近くなるほど、一般信用売りの在庫がなくなります。
一般信用売りの在庫がゼロなら「売建て」はできません、在庫がない場合は、一般信用売りと現物買いの優待クロスはできません。
人気が高い優待銘柄は一般信用売りの解禁日にすでに在庫ゼロ、ということもあります。
つなぎ売りをする機会が増える!
一般信用の短期売りをしようと思ったら、在庫が無くて、売建てが出来なかったという経験はありませんか?
15営業日に期間が延長することで、その問題が解決できる可能性があります!
上記の図の場合、在庫が十分にある「売建てチャンス大」が5営業日では2回なのに対して、15営業日では4回あります。
つまり期間が長くなると、つなぎ売りをするチャンスが増える可能性があるということです!
※上記は一例であり、必ずしも「余裕あり」の回数が増えるわけではありません。
※信用取引の売りでは、各銘柄の保有日数に応じて貸株料がかかります。保有日数が長くなるほど支払う金額が多くなりますのでご注意ください。SBI証券(旧SBIイー・トレード証券)-オンライントレードで株式・投資信託・債券を-
一般信用売りの保有日数が多いほど手数料(貸株料)も増えます。優待クロスの手数料を計算してみた記事はコチラ↓
【2023年9月までの優待クロス】信用売りの貸株料はゼロになりません - みとべのできるかな
一般信用売りの返済期限
SBI証券&GMO証券&マネックス証券の短期は15日:平日のみで、約定日から15日目以内が権利落ち日になるように注文します。
auカブコム証券&楽天証券の売短の期限は14日応答:土日祝日も含めて、約定日から13日目以内が権利落ち日になるように注文します。その日が休日の時は翌営業日。
補足:一般信用売りは、無期限や長期もありますが、優待クロスでは「短期」を使います。
権利付き最終日までにつなぎ売りができたら、権利落ち日に、SBI証券、楽天証券は「現渡」、auカブコム証券は「品渡」の注文をして、一般信用売りと現物の買いを相殺します。
夜7時=19時以降の注文は翌日が約定日になりますので、注意です。
2024年の権利付き、落ち日
SBI証券の優待クロスカレンダー
各証券会社が、優待クロスの一般信用売りができる日をまとめてくれています。
※該当月の末日が権利確定日である場合のそれぞれの日程です。
※信用新規売りが発注できるのは、新規建日の前営業日19時以降です。
※現渡注文の発注は「権利付最終日」の15:30過ぎ(あるいは18:00頃)から可能です。
(現渡注文は、営業日15:30以降は翌営業日向けの注文となります。)
※NISA制度上、NISA預りで購入した株式は、現渡対象外になります。
カレンダーの日付は約定日です。実際に注文するときは公式のHPなどを確認してください。
【重要】日付の前日の19時以降から注文できます。そうすると、約定日は翌日=カレンダーの日付になります。月曜日の約定の注文は、金曜日19時以降に発注できます。
注意として、それぞれの証券会社の注文ルールには違いがあります。変更することがあるので、必ず最新の注文ルールを確認してください。
一般信用売り解禁日の前日のクリック合戦
一般信用クロスの解禁日の前日19時から一般信用売りの在庫のクリック合戦が始まります。もしくは、抽選方式の証券会社もあります。
そのあと毎日19時に翌日の一般信用売りの在庫が更新されるので、毎日19時に抽選や早い者勝ちで一般信用売り争奪の戦いがあります。
本気で欲しい人気の優待があるなら、この戦いには参加したほうがいいでしょう。私は余った在庫で優待クロスする手抜き派なので、ほとんど参戦してません。
SBI証券の一般信用売りの在庫の確認方法は↓の記事がわかりやすいです。
SBI証券で一般信用売り銘柄の在庫一覧を確認する方法!(株主優待タダ取り可能な在庫一覧)
権利付き最終日と権利落ち日
権利付き最終日までに株を買って、権利落ち日まで保有すると、優待をもらえます。
- 権利付き最終日=この日までに株を買う
- 権利落ち日=この日になったら株を売っても大丈夫
権利付き最終日までに買いと売りの両建て=優待クロスを完成して、権利落ち日に現渡or品渡をして終わります。
優待クロスができて、安心して権利落ち日の現渡or品渡を忘れる場合があるので注意です。
合言葉は「毎回確認」
なんとなく、SBI証券は5日前後、楽天証券は15日前後から一般信用売りがスタートって覚えています。
あとは毎回確認。
15日、20日の権利付き日の銘柄もあるので、権利付き最終日を間違えないように注意です。
権利付き日や一般信用売りの開始日は毎回、証券会社のページで確認しています。
うっかりミスが多いので、なるべくシンプルな方法にして「毎回確認」を合言葉にしています。
楽天証券のサイトには権利日と権利落ち日、経済イベントをまとめたカレンダーがあります。↓
フライングクロスという裏技もあります。売買規則をよく調べてからやりましょう。他の人より早く一般信用売りを取る裏ワザですね。