【2020年1月更新】
つみたてNISAは年間40万円の投資枠で、投資信託を買った枠は復活できないし、今年の投資枠が10万円残っても、次の年には繰越できません。スイッチングできないし、繰り越せない、それがつみたてNISA。
つみたてNISAをSBI全世界株式に決めた経緯と、投信信託の繰り上げ償還のリスクを考えてみました。
繰り上げ償還は強制的に売却
投資信託が繰り上げ償還(早期償還)すると、投資信託をそのまま保有しても、繰り上げ償還日にはその基準価額で強制的に売却され、現金で口座に返金されます。
繰上げ償還のデメリットは①長期で運用すれば得られたかもしれない複利の効果を失う。②売却した分の非課税枠は復活しないので、売却した投資信託(ファンド)の運用期間は終わってしまいます。
つみたてNISAは投資枠が復活しないので、繰り上げ償還はダメージが大きいです。
つみたてNISAで選ぶ投資信託のポイント
つみたてNISAでは繰り上げ償還のリスクをできるだけ避けたいです。そのためには、
- 償還期間が無期限
- 純資産額が右上がりに増えていて、資金の流入が続いている。つまり、その投資信託を積立している&買う人が増えている
- 純資産額が大きい、繰り上げ償還基準を上回っている。
この3つをポイントに投資信託を選ぶのが重要です。
『繰上げ償還』は、投資信託最大のリスクです カン・チュンドのインデックス投資のゴマはこう開け!
つみたてNISAで買うのは全世界株式
2018年からつみたてNISAで、SBI全世界株式インデックスファンドを買っています。(日本を含む全世界株式)
20年の間に、世界のどの地域や国がさらに発展するかはわからないので、全世界にまるっと投資しておけ、という考えです。
2018年3月現在、日本、先進国、新興国を含む全世界株式ファンドで低コストなのはSBI全世界株式、または楽天・全世界株式インデックスファンドの2つです。
SBI全世界株式の信託報酬は0.1102%程度で最安クラスですが、実質コストは両者の差はわずか、SBI全世界株のほうがやや低コスト(運用方法が違うので、比べるのが難しい)
繰り上げ償還の基準になる最低口座数はSBI全世界株も楽天VTもクリアしてます。
2つともFTSEオール・ワールド・ インデックスがベンチマークですが、運用方法が違います。
- SBI全世界株式は複数のETFを組み合わせて運用
- 楽天VTはバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)で運用
純資産額は楽天VTの方がかなり大きい(8倍ぐらい)です。人気のETFであるVTに投資するわかりやすさと信頼感があります。
他の人に勧めるなら楽天VT
つみたてNISAでは「低コストで安定した運用を20年以上は続けてくれる投資信託」を選びたいです。しかし、20年以上、安定して運用され、かつ、20年以上、低コストな、投資信託はどれなのかを、今から当てるのはむずかしいです。
だから、現時点で低コストで純資産額が大きい、つまり、途中で繰り上げ償還される可能性が低い投資信託を選ぶのが無難です。
ということで、他の人にお勧めするなら、楽天VTになります。
好みでSBI全世界株式
だけど、自分の好みでSBI全世界株式を選びました。SBI証券のつみたてNISAの看板商品で、信託報酬がかなり低く、はじめからSBI証券の儲けはほとんどありません。
それでも、楽天VTに対抗する投資信託を販売する意義を、SBI証券が重要だと判断したから、SBI全世界株式を設定したと思います。
もし、つみたてNISAで投資信託を繰り上げ償還したら、SBI証券へのイメージが一気に地下深くまで落ちるので、繰り上げ償還する可能性は低いと思っています(あくまで私の主観)。
それに、いつもの後出しジャイケンですが、全世界株式ファンドを低コストで設定したSBI証券の心意気を応援しています。
もちろん、楽天VTも低コストなすばらしい投資信託には違いありません。
資産運用は続けることが一番重要で、そのために、自分が良いなと思う、自分の好みの投資信託に投資しましょう。
2019年にはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も新しく登場し、全世界株式の投資信託がさらに低コストになりました。全世界株式の投資信託の一覧の記事はコチラが参考になります↓