【2020年1月更新】
ETF(上場投資信託) のうち、国内ETFは手数料無料で取引できるサービスが多くなってとても嬉しいです。
ETFは市場が開いている時間に、個別株式のように指値、成行などの条件を付けてリアルタイムで取引ができます。
国内ETFは日本国内の証券取引所(東証など)に上場するので、国内株取引扱いとなります。
一方で、海外ETFは海外の証券取引所に上場するので、外国株取引の扱い。
国内で取引される国内ETFか、外国株取引になる海外ETFか、この2つは税制や取引手数料が違うので注意しましょう。
- いくら売買しても国内ETFの手数料は無料
- 一般NISAなら国内ETFの売買手数料が無料
- 売買代金50万円以下なら国内ETFの手数料が無料
- 国内ETFだけど海外に投資するETFは出来高と税制に注意
- 国内ETFは国内に投資して出来高があるものがおススメ
いくら売買しても国内ETFの手数料は無料
楽天証券とカブドッコム証券では、売買金額に制限がなく、大きな金額でも売買手数料が無料の国内ETFがあります。
楽天証券の手数料0円ETF
楽天証券では国内ETF101本の取引手数料無料、海外ETF9本は買付手数料無料(つまり売却は有料)です。
国内ETF101銘柄の取引手数料が完全無料!さらに、米国ETF9銘柄の買付手数料も完全無料! | 楽天証券
手数料0円ETF | 国内ETF/ETN/REIT | 国内株式 | 楽天証券
iシェアーズの東証上場シリーズは売買手数料無料です(2018年6月6日から)。
iシェアーズETFを使って手軽にグローバル投資! | 特集 | 楽天証券
ファンド名 | 銘柄コード | 信託報酬率 |
---|---|---|
国内株式 | ||
iシェアーズ 日経225 ETF | 1329 | 0.11 |
iシェアーズ JPX日経400 ETF | 1364 | 0.12 |
iシェアーズ TOPIX ETF | 1475 | 0.06 |
iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF | 1477 | 0.19 |
iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF | 1478 | 0.19 |
iシェアーズ JPX/S&P 設備・人材投資 ETF | 1483 | 0.19 |
国内リート | ||
iシェアーズ Jリート ETF | 1476 | 0.16 |
海外株式 | ||
iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF | 1655 | 0.15 |
iシェアーズ・コア MSCI 先進国株(除く日本)ETF | 1657 | 0.19 |
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF | 1658 | 0.23 |
海外債券 | ||
iシェアーズ・コア 米国債7-10年 ETF | 1656 | 0.14 |
iシェアーズ 米国債7-10年 ETF(為替ヘッジあり) | 1482 | 0.14 |
iシェアーズ 米ドル建て投資適格社債 ETF(為替ヘッジあり) | 1496 | 0.28 |
iシェアーズ 米ドル建てハイイールド社債 ETF(為替ヘッジあり) | 1497 | 0.58 |
海外リート | ||
iシェアーズ 米国リート ETF | 1659 | 0.20 |
MAXISの東証上場シリーズは売買手数料無料です(2018年11月1日から)。
MAXISシリーズETF、楽天証券なら売買手数料0円 | 楽天証券
ファンド名 | コード |
---|---|
国内株式 | |
MAXIS トピックス・コア30上場投信 | 1344 |
MAXIS 日経225上場投信 | 1346 |
MAXIS トピックス上場投信 | 1348 |
MAXIS JAPAN クオリティ150上場投信 | 1460 |
MAXIS JAPAN 設備・人材積極投資企業200上場投信 | 1485 |
MAXIS JPX 日経中小型株指数上場投信 | 1492 |
MAXIS日本株高配当70マーケットニュートラル上場投信 | 1499 |
MAXIS S&P 東海上場投信 | 1553 |
MAXIS トピックスリスクコントロール(5%)上場投信 | 1567 |
MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信 | 1574 |
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 | 1593 |
MAXIS S&P三菱系企業群上場投信 | 1670 |
国内リート | |
MAXIS Jリート上場投信 | 1597 |
MAXIS高利回りJリート上場投信 | 1660 |
MAXIS Jリート・コア上場投信 | 2517 |
海外株式 | |
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 | 1550 |
「NEXT FUNDS」シリーズが売買手数料無料です(2019年4月1日から)。
野村アセットのETF「NEXT FUNDS」のうち対象銘柄の売買手数料0円! | 楽天証券
楽天ETFの国内ETF2本は売買手数料無料です(2018年5月31日から)。
- 楽天ETF‐日経レバレッジ指数連動型(1458)
- 楽天ETF‐日経ダブルインバース指数連動型(1459)
上記の2つは、レバレッジがかかっています。
2倍に同じ向きに連動するか、逆向きに連動するか(インバース)のETFなので、中身がわかる人以外は、手出し無用です。
カブドットコム証券のフリーETF
カブドットコム証券でも売買手数料が無料のフリーETFがあります。
ファンド名 | コード |
---|---|
MAXIS JPX日経インデックス400上場投信 | 1593 |
MAXIS 日経225上場投信 | 1346 |
MAXIS トピックス上場投信 | 1348 |
MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 | 1550 |
SPDR® S&P500® ETF | 1557 |
ABF汎アジア債券インデックス・ファンド | 1349 |
MAXIS Jリート上場投信 | 1597 |
MAXIS JPX日経中小型株指数上場投信 | 1492 |
https://kabu.com/item/free_etf/meigara/default.html
一般NISAなら国内ETFの売買手数料が無料
楽天証券、SBI証券などの一般NISA口座では、国内ETFは売買手数料が無料のサービスをしていることが多いです。
一般NISAの年間120万円の枠内なら、扱っている全ての国内ETFは売買の手数料が無料になります。
海外ETFは買付手数料のみ無料のことが多いです。つまり、売る時は手数料が必要。
(ちなみに、楽天証券とマネックス証券のジュニアNISAでは海外株の取引はできません、つまり海外ETFは買うことができないので注意です)
売買代金50万円以下なら国内ETFの手数料が無料
各証券会社では国内株取引について1日の取引代金が50万円以下なら取引の手数料は無料です。国内ETFは、国内株式の取引手数料が適応になるので、1日50万円以下の買付なら手数料は無料です。
楽天証券の「いちにち定額コース」
1日の取引金額が合計で50万円まで手数料ゼロ。取引回数に制限はありません。
楽天証券で扱っている全ての国内ETFは1日50万以下の取引なら売買手数料が無料。
SBI証券の「アクティブプラン」
1日の約定代金合計額が50万以下の場合、手数料は無料。
国内ETFには定期買付サービスはありませんが、ETFの取り扱いは最も多いです。
岡三オンライン証券、松井証券
国内ETFの取り扱いがある岡三オンライン証券、松井証券も50万円まで手数料が無料
国内ETFだけど海外に投資するETFは出来高と税制に注意
米国籍のETFが日本国内の証券所で上場する場合、国内ETFとして取引できますが、一方で、外国課税30%、国内課税20%の2重課税が発生します。
しかし、国内ETFは外国税額控除はできません。(海外ETFは外国税額控除できます)
米国籍などのETFは、外国株式として海外ETFで取引した方が、為替コスト、税制でも有利なことが多いです。
そのため外国籍で国内に上場しているETFは、取引が少なく、出来高が低い場合があります。
出来高が低いと、買い注文を出した時に値が飛びやすく、売買が難しいです。
国内ETFは国内に投資して出来高があるものがおススメ
国内ETFのうち、投資先がTOPIXなど国内の場合は、税金が国内20%のみになります。
インデックス投資には、国内ETFのうち、TOPIXや日経平均などの国内指標に連動し、純資産額が多く、出来高が高く、コストが低いものが良いですよ。
株式投信情報サイト モーニングスター | ETF [ 上場投資信託・評価情報・コラム・動画・ポートフォリオ・ツール・ライフプラン・ランキング ]
インデックス投資のおススメはiシェアーズ TOPIX ETF
iシェアーズ TOPIX ETFはETFの1口当たり1600-1700円ぐらいで、これはETF1口当たりの値段としては安く、売買しやすいです。
経費率は0.06%でかなり低コスト。
ただし、定期買付サービスはないので、売買は手動になります。
毎月積み立てるなら、毎回、個別株のように買い付けます。
(海外ETFならSBI証券で定期買付サービスがあります)
また、配当金が出た時に国内課税(20%)され、配当金を再投資するのも手動になります。
外国課税は発生していないので、海外ETFのような確定申告は必要ありません。
国内ETFと投資信託はコストと手間から好みの方を選ぶ
投資信託では、配当金の再投資が自動で、国内課税が繰り延べされます。
自動の定期買付ができるので、初回に積立設定した後は、買い注文する必要はなく、ほったらかしで積立を続けられます。
金額指定で買えるので、100円単位できっちり買うことができます。
以上のよう使い勝手のメリットが投資信託にはあります。
国内ETFと投資信託を比べる時は、商品としての特徴と、コスト、使い勝手を比べて、自分の投資方針にあった商品を選びましょう。
ETFの売買手数料、信託報酬やその他のコストがもっと気になる!!という方は下の記事が参考になるかも。
【2019年2月追記】
2018年7月から東証にマーケットメイク制度が導入され、出来高の問題はかなり解消されたようです。
注文版で値が飛ぶことは少なくなって、注文が出しやすくなっています。
各ETFによって状況が違いますでの、マーケットメイク対象のETFをご確認ください。