【2019年12月更新】
2018年3月10日からSBI証券で米国株式・ETF(上場投資信託)の定期買付サービスがスタートしました。
海外ETFが自動で積立できるようになって、買付がとても簡単になりました。
初めて、海外ETFのVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)を買ってみようと思います。
まずはVTを買う前に、日本円から両替して外貨を準備します。(この手間がめんどくさい人は、手数料が25銭ですが円で直接買うこともできます(円決済))
海外ETFを外貨で買うことを外貨決済といって、海外ETFを買う前に円からドルに両替する手間をかける分、為替手数料を安くすることができます。
為替手数料が片道2銭で安い、住信SBIネット銀行で米ドルの外貨積立をして、外貨を準備しました。
次に、SBI証券サイトから即時入金の手続きをしました。
外貨積立とSBI証券への外貨即時入金サービスの詳しい手順は下の記事から↓
住信SBIネット銀行からの振込み(出金)が完了したら、数分後にはSBI証券の買付余力に反映されています。
準備ができたので、海外ETFの定期買付をやってみましょう。
- 外貨商品取引サイトで買付余力の確認
- 一部の海外ETFの購入手数料が実質無料
- 海外ETFの取引手数料は約定代金の0.45%(税抜)
- 海外ETFを米ドル決済で定期買付の設定をする
- 海外ETFが米ドル決済で自動で定期買付される
- 変則方法?自動で数か月おきの定期買付もできる
- まとめ 海外ETFの定期買付
外貨商品取引サイトで買付余力の確認
SBI証券で海外株式の取引をするには、まずはじめに、外貨建商品取引サイトに移動します。
SBI証券のホーム画面の右端、外国株式をクリックして、外貨建商品取引サイトの画面に移動します。
外国株式が「取引」になっておらず、「開設」の時は、まず外国株式の口座を開設する必要がありまよ。
SBI証券の外貨建商品取引サイトの右上の「口座管理」をクリックすると、「口座サマリー」で外貨の米ドルや日本円の買付余力が確認できます。
一部の海外ETFの購入手数料が実質無料
2020年1月より、一部の国内ETFと海外ETFの購入手数料が実質無料になりました。
SBI証券は以下の、9つの海外ETFの買付手数料が完全無料(手数料キャッシュバック)です。(国内ETFは97銘柄が買付手数料が無料)
- バンガード トータル ワールド ストックETF(VT)
- バンガード S&P 500 ETF(VOO)
- バンガード トータルストックマーケットETF(VTI)
- iシェアーズ S&P 500 ETF(IVV)
- SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY)
- ウィズダムツリー インド株収益ファンド(EPI)
- ウィズダムツリー米国株高配当ファンド(DHS)
- ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド(DLN)
- ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長(DGRW)
海外ETFの取引手数料は約定代金の0.45%(税抜)
2019年7月からSBI証券、楽天証券、マネックス証券は米国株(海外ETF含む)の最低取引手数料が無料(ゼロ)になりました。注意なのは、取引の手数料は無料ではありません。取引手数料は約定代金の0.45%かかります。
マネックス証券が初めに動いて楽天証券、SBI証券の3社で米国株手数料引き下げ合戦、令和元年の戦いが起きました。「氷河期ブログ」で最低取引手数料がゼロになった経過がまとめられています。
- 1回の取引につき、約定代金の0.45%(税込0.486%)
- 手数料は上限で20米ドル(税込21.6米ドル$)
1米ドルから4400米ドルの買付まで約定代金に対して同じ0.45%の手数料率です(下の表)。
例えば100ドルで手数料は0.45ドルです。1ドル100円で簡単に計算すると、1万円の買付で45円の手数料です。10000ドル、10万円なら手数料は450円(おおよそ)。
( 米ドルを日本円に換算したい時はドル→日本 円通貨換算機が便利です)
売買金額($) | 手数料率(%) | 手数料($) |
---|---|---|
1 | 0.45 | 0.0045 |
10 | 0.45 | 0.045 |
20 | 0.45 | 0.09 |
30 | 0.45 | 0.135 |
40 | 0.45 | 0.18 |
50 | 0.45 | 0.225 |
60 | 0.45 | 0.27 |
70 | 0.45 | 0.315 |
80 | 0.45 | 0.36 |
90 | 0.45 | 0.405 |
100 | 0.45 | 0.45 |
150 | 0.45 | 0.675 |
200 | 0.45 | 0.9 |
250 | 0.45 | 1.125 |
300 | 0.45 | 1.35 |
350 | 0.45 | 1.575 |
400 | 0.45 | 1.8 |
450 | 0.45 | 2.025 |
500 | 0.45 | 2.25 |
1000 | 0.45 | 4.5 |
1500 | 0.45 | 6.75 |
2000 | 0.45 | 9 |
2500 | 0.45 | 11.25 |
3000 | 0.45 | 13.5 |
3500 | 0.45 | 15.75 |
4000 | 0.45 | 18 |
4400 | 0.45 | 19.8 |
1回の買付金額が4500米ドルを超えると、買付金額が増えるほど手数料率が下がります(下の表)。
大きな金額をスポット購入するなら、9800米ドル、1ドル100円として98万円以上を目安にすると手数料率が0.2%前後でお得です。
手数料率が0.05%未満になるのは40000米ドル、1ドル100円として約400万円からです。
( 米ドルを日本円に換算したい時はドル→日本 円通貨換算機が便利です)
売買金額($) | 手数料率(%) | 手数料($) |
---|---|---|
4500 | 0.44 | 20 |
4600 | 0.43 | 20 |
4800 | 0.42 | 20 |
4900 | 0.41 | 20 |
5000 | 0.40 | 20 |
5100 | 0.39 | 20 |
5300 | 0.38 | 20 |
5400 | 0.37 | 20 |
5500 | 0.36 | 20 |
5700 | 0.35 | 20 |
5800 | 0.34 | 20 |
6000 | 0.33 | 20 |
6200 | 0.32 | 20 |
6400 | 0.31 | 20 |
6600 | 0.30 | 20 |
6800 | 0.29 | 20 |
7100 | 0.28 | 20 |
7300 | 0.27 | 20 |
7600 | 0.26 | 20 |
7900 | 0.25 | 20 |
8200 | 0.24 | 20 |
8600 | 0.23 | 20 |
8900 | 0.22 | 20 |
9400 | 0.21 | 20 |
9800 | 0.20 | 20 |
10300 | 0.19 | 20 |
10900 | 0.18 | 20 |
11500 | 0.17 | 20 |
12200 | 0.16 | 20 |
13000 | 0.15 | 20 |
13800 | 0.14 | 20 |
14900 | 0.13 | 20 |
16100 | 0.12 | 20 |
17400 | 0.11 | 20 |
19100 | 0.10 | 20 |
40000 | 0.050 | 20 |
現実的に定期積立なら1米ドルから4400米ドルの間だと思うので、その間なら手数料率は同じ0.45%です。好きな金額を積立すれば大丈夫。
ただし、SBI証券の積立買付は成行買いなので、海外ETFは金額ピッタリに買えません。設定した買付金額から残額が発生する仕組みになっています。
例えば、海外ETFのVT(バンガード・トータル・ワールド・ストック)は2019年7月時点で1口76米ドルなので、77米ドル以上の金額で積立設定をすると買付できます(または〇口、と口数を指定します)。
海外ETFの1口あたりの金額は事前に調べて、自分が積立設定した金額だと、だいたい何口買えるかは確認しておきましょう。
【補足】
この記事は特定口座や一般口座の課税口座の説明です、一般NISA口座では海外ETFの買付手数料は無料です。一般NISAの年間120万円の非課税枠の範囲なら、いくら買っても手数料は完全無料。
この記事は米国株扱いになる海外ETFの手数料の説明です。ETFには海外ETFと国内ETFがあります。マネックス証券、楽天証券ともに売買手数料無料の国内ETF(フリーETF)があります。国内ETFの手数料無料についてはコチラ↓
【国内ETFの手数料が無料】楽天証券の手数料0円ETF、カブコムのフリーETF、10万円以下ならSBI証券など - みとべのできるかな
海外ETFを米ドル決済で定期買付の設定をする
SBI証券の外貨建商品取引サイトの「取引」をクリックします。
買いたいティッカ―を入力。今回は「VT」を入力して検索ボタンをクリックします。
上から2つ目がVT、銘柄の名前は間違いやすいので注意ですよ。
定期買付をするので、右端の「定期」をクリックします。
VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)の定期買付の設定画面になります。
- 定期買付方法では、曜日と日付のどちらかが選べる。曜日は毎週の買付、日付は毎月の買付に使える。
- 株数(何口買うか)、または、金額で買うか、選ぶことができる。ドルコスト平均法なら、金額指定を選択する。ただし、VTは1口単位で売買するので、金額ピッタリには買えない。
- 決済方法は、今回は外貨で買付するので「外貨決済」を選択する。(円決済は円で直接買う、為替手数料25銭)
- 設定金額を米ドルで入れて、「概算シミュレーション」を押すと、何口買えるか、手数料や、概算受渡金額が表示される。
ボーナス月設定は「なし」にしました。
初めての時は、最後の確認画面をよく確認しましょう。
海外ETFが米ドル決済で自動で定期買付される
設定金額を超える買付余力がある時は、設定した曜日や日付で、海外の市場が開いている時間にVTが成行で買われます。
定期買付の設定は、買いたい日の前日から、当日の早朝までに済ませましょう。
細かいルールは、定期買付の設定は日本時間朝6:00(サマータイム時は5:00)時点で締め切られます。同じ日の現地取引開始時間【日本時間23:30(サマータイム時は22:30)】に注文が発注されます。外国株式・海外ETF|SBI証券
買付されて保有した海外ETFは、外貨建商品取引サイトの右上の「口座管理」→「保有証券・資産」で確認できます。
一度設定した後は、自動で定期的に海外ETFを買い付けてくれるので、買付の手間はほぼゼロになりました。本当にありがたい。
変則方法?自動で数か月おきの定期買付もできる
米ドルの買付余力が不足している場合は、発注出来ず(余力不足)となります。
外貨建商品取引サイトの右上の「取引」→「米国」→「定期買付」→「申込履歴」で確認できます。
買付日に発注できなくても、定期積立の設定はそのまま継続するので、1週間後とか1か月後の次の買付日に買付余力が設定金額以上になると定期買付されます。
なので、数か月に1回の変則的なドルコスト平均法で海外ETVを定期積立をすることができます。
まとめ 海外ETFの定期買付
- 海外ETFの定期買付サービスは買付の手間がほぼゼロ!!一度設定したら後は放置できる
- 海外ETFは1米ドルから4400米ドルまで約定代金に対して0.45%の手数料率
- 曜日は毎週の買付、日付は毎月の買付に使える
- 買付余力不足を利用して数か月に1回の変則的な定期買付も自動でできる
- 海外ETFは1口単位で売買、定期積立は成行き買いなので、設定した金額ピッタリには買えない
- 一般NISA口座では非課税枠の範囲なら、買付手数料は完全無料
- 米ドルで海外ETFを買うなら(外貨決済)、事前に円から米ドルへの両替が必要
- 日本円から米ドルの両替は、住信SBIネット銀行の外貨積立がお勧め。片道2銭でドルコスト平均法も使える。
- 住信SBIネット銀行の外貨積立は一度設定した後は、普通口座の残高がある限り自動でドルを積立してくれる。SBI証券へのドル入金は手動だが、ドルが貯まった時だけサッとできる(無料で即時)
- 円で直接、海外ETFを買うこともできる(円決済)、事前の両替はいらないが、為替手数料が25銭かかる
米国株(海外ETF含む)の少額取引(10万円以下)の手数料が下がり、最低購入額を気にする必要がなく、非常に買付しやすくなりました。
SBI証券には海外ETFの定期買付サービスもあるので、海外ETFがすごい身近になった気持ちです。
海外ETFを利確した後、円に戻すために、米ドルから円に両替してみた記事はコチラ↓