【2020年5月更新】
国内株の株主優待だけをゲットするのが株主優待クロスです。
現物買い&一般信用売りを両建てして、株の値動きを相殺することにより、株価の変動リスクを避けて、株主優待だけをゲットするお得ワザです。
だがしかし、現金余力もほとんどなくなったので、優待クロスから卒業することになりました。
卒業するって書いたのに、現金余力がある時だけ現在も優待クロスには参加しています。
株主優待は日々のちょっとした楽しみと潤いをくれるプレゼント感覚が魅力で、抗えません。
- 株主優待クロスから卒業‥してません
- 株の封書を義父に心配される
- 優待クロスの感想
- 投資というよりゲーム
- 利益率は地味、楽しめればOK
- 取引の余力(資金)を事前に準備
- 信用取引や証券会社による注文操作の違い
- 優待は変更や廃止がある
- 複数の証券口座の株は名寄せされる
- 節約ワザは手数料を安くできるが、操作が複雑になる
- 優待クロスをやってみた感想と注意点のまとめ
株主優待クロスから卒業‥してません
長期投資に本腰を入れて、インデックス投資に資金を投入した結果、現金余力がほとんどなくなりました。
優待クロスを20個や30個するには、拘束期間は数日ですが600万円ぐらいの資金が必要です。
優待クロスのために現金余力を確保していたわけでもないので、仕方ありません。
仕事や育児もあるし、長期投資の勉強も増やしたいと思っているので、優待クロスはこの辺りで卒業です。
→優待の魅力に抗えず、現金余力がある時だけ、優待クロスに参戦してます。
株の封書を義父に心配される
3月の優待祭りで、たくさんの株主優待をゲットしました。1つの会社で株主総会の封書と株主優待の封書が別に届いたり、優待の申し込みが事前に必要なら郵送物はさらに増えます。
優待クロスを20個したら、40個以上の封書は家に届きます。
同居している義父が、毎日毎日、5通ぐらい株関係の封書が届くので、心配して私に質問しました。
「こんなに株を買ってるの?」と聞かれたので、「もう売った株で、おまけだけもらっている」と言いましたが、義父は不思議そうな感じでした。
さらに、住所や配当などが記載されている紙は、個人情報が心配だからシュレッダーにしますが、この手間が面倒です。
優待クロスの感想
雑誌でも株主優待は頻繁に話題になるので気になっていました。
ネットでも優待の写真がいっぱいで楽しそう、どうしてこんなに人気があるのかな?
そんな興味から優待クロスをやってみました。以下はあくまで個人の感想です。
投資というよりゲーム
優待クロスは投資というより、UFOキャッチャーのゲームのようでした。
株価の値動きの影響を受けないから、そりゃそうだと思います。
優待は食事券や金券、カタログなど、使ってお得で、美味しい物も食べれます。
たくさんのプレゼントをもらう感覚を味わえるのが楽しかったです。優待好きの気持ちがわかりました。
一方で、優待株投資の方もいます。
優待株投資はバイ&ホールド派の人や、株価の動きも合わせて売買する人がいて、優待株投資家と優待クロスは違う生息域らしいことがわかりました。
利益率は地味、楽しめればOK
やってみると、利益はわりと地味で利益率も高くありません。楽しめればOKぐらいが丁度いいなと思いました。
一般信用売りを使う優待クロスは手数料が必要だし、一般信用売りの在庫も限られています。
ネットや雑誌で話題になるような超人気銘柄は、現物を保有したり、権利日のかなり前にクロスを始めるなど、しっかり作戦を立てないと、取るのは難しいです。
一般信用売りが使える銘柄は限られているので、逆日歩のリスクはあるけど制度信用の売りでクロスするか、現物を買って権利落ち日の株価下落を耐えるか、作戦が必要です。
ただ、とくに作戦がなくても、資金力があれば、優待が多い3月や9月は権利が取りやすいです。
私はまったく作戦を立てない派でした。残り物とラッキーで優待を取っていました。
取引の余力(資金)を事前に準備
優待クロスでは、現物買いと一般信用売りの両方の取引を同時にするので、現物買いと一般信用売りの両方の余力(資金)を、取引をする証券口座に準備(入金)しておく必要があります。
一般信用売りの在庫を見つけても、資金がないと取引できません。
現物買いは、株価の値段と手数料を合わせた資金が必要です。
一般信用売りは、株価の値段の約30%、貸株料、手数料を合わせた資金が必要です。約30万円の株を一般信用売りする場合は約10万円の資金が必要です。
ただし、最低必要保証金が30万円なら、取引する株が10万円でも、一般信用取引には30万円以上の入金が必ず必要です。
一般信用取引の条件は各証券会社で違いますので、事前に条件を確認して、優待クロスに必要な資金を準備しましょう。
信用取引や証券会社による注文操作の違い
一般信用売りを使った優待クロスなら、株価の変動リスクはほぼ回避できます。
重要なのは、優待銘柄の買いや売り、最後の現渡しで操作ミスをしないことです。
一般信用売りの在庫を探して、複数の証券口座で優待クロスの操作をすることになるので、注文の操作ミスをする確率が高くなります。
注文操作の手順を、毎回、確認しながら、あわてず、時間がある時に注文するのが大切です。
操作ミスをする時は、慣れてるからと油断して手順を確認しなかったり、時間がなくてあわてていたり、他の事に気を取られていたり、うっかり間違いがほとんどです。
優待は変更や廃止がある
株主優待の最新情報は個人のブログでなく、ヤフーや証券会社のHPなど、信頼性が高い所で必ずチェックします。
今回から優待が変わった(最悪、すでに優待が廃止されている)、記念優待などその年だけ優待が違う、優待には変更や廃止があります。
いつもは人気の優待で一般信用売りの在庫がなくなるのに、権利日数日前に一般信用売りが余っている時は、直前に優待が改悪されているケースが多いです。または、権利日が20日なのに月末と勘違いしている、など。
複数の証券口座の株は名寄せされる
優待の条件に、500株とか複数枚の買いが必要なとき、1日の手数料無料や、一般信用在庫が限られているので、別々の証券会社で分けて注文することがあります。
同じ名義なら自動で名寄せされるので、SBIで200株、楽天で300株持っていたら、勝手に500株として合計してくれます。
現物でSBIで200株、楽天で300株を持っていたら、一般信用りも同じ証券会社で同じ枚数必要なので、一般信用売りがSBIで200株、楽天で300株を保有します。複数の証券会社でやっていると意外と混乱することがあるので、よく確認してください。
節約ワザは手数料を安くできるが、操作が複雑になる
現物買いをする代わりに信用買いから入る、手数料無料の証券会社で現物を買って移管してからクロスする、など手数料を節約するワザはたくさんあります。
しかし、それらのワザは手順や操作がより複雑になることで注文ミスが増えてしまいます。
私は操作をなるべくシンプルにしてミスを防ぐために節約ワザは使いませんでした。
現物買いと一般信用売りでクロスする場合、優待クロスの手数料は売買手数料が無料なら、貸株手数料分の17%ぐらいでした。
一般信用売りを使った優待クロスなら、たとえ手数料が発生しても、注文操作を間違っても、優待額以上の金額を取られる可能性はほとんどないので安心してください。
(制度信用の逆日歩ではお菓子に1万円を払うハメになることがあります)
くれぐれも、権利落ち日以降に現物買いと一般信用売りを相殺する「現渡」を忘れないようにしてください。
優待クロスをやってみた感想と注意点のまとめ
- 株主優待は株のおまけとして、ちょこっと楽しむのが丁度いい、目標金額とか利率は追い求めない方が楽しめる
- 権利を取った優待数の2倍以上の数の封書が家に届くので、開封とシュレッダーの手間が面倒
- クオカード、図書カードやカタログの優待は、使い先に困らず、有効期限も長いので、お勧め。ただし、がっかりなカタログもあるので事前に要確認
- 食事券や割引券など使用先が限られており、使用期限がある優待は、自分で使うか、フリマで売るか活用法を考えた方がいい
- 各証券口座の注文操作の違いに注意、権利落ち日の「現渡」は必ずしましょう
- 一般信用売りを使うクロスは手数料が高いが、逆日歩や株価変動リスクが回避できるのでお勧め
- 手数料の節約ワザは注文操作が複雑になるので、操作ミスのリスクと合わせて、やるかどうか考える。初心者はシンプルな方法が良いと思います。
- 株主優待はプレセントをもらう感覚が楽しい
- 優待投資家の桐谷さんは色んな意味ですごい
株主優待に関しても、投資法って極めれば特技になる、突き詰める気概がある投資家は強いと思いました。