コウノドリを読んでやる気アップ
お腹は大きいが、気分が盛り上がらず、なんとなく出産が他人事のようになってました。
せっかく産休で自由なうちに、マンガの東京喰種や血界戦線を全巻読んだ。ついでに産婦人科医が主人公の「コウノドリ」を手に取りました。
早期胎盤剥離、子宮外妊娠、緊急帝王切開など、母親と赤ちゃんにリスクが高い出産を中心に臨場感まんさいなストーリー。
出産がイマイチ他人事だった自分には、「生命の誕生は奇跡!!!!」と、やる気をアップさせてくれるいいマンガだった。
妊娠は病気でない、待ってれば産まれると呑気な家族や夫がいたら、読んでもらったらいいかも。
まさかのリアルでコウノドリ状態
タイミング悪く、家には自分1人。
準備していた出産入院セットを持って、産院に電話してから、タクシーで産院に向かいました。
産院では助産師さんが子宮口がまだ広がっていない、陣痛がほとんどない、胎児は元気なことをモニターで確認してくれました。
子宮の中の羊水(子宮の中の水)もだいぶ残っているので、胎児の心拍をモニターしながら陣痛を待つことになりました。
入院スタートです、いよいよ本番が近い。
しかし、翌日になっても陣痛が強くならない。「そろそろ陣痛促進剤かな~」と呑気にご飯を食べてました。
すると医師から、羊水が減っており胎児の頭も産道に向かっていない、陣痛促進剤は胎児を圧迫するかもしれないので避けたほうがいい、うんぬんかんぬん、帝王切開をおすすめします。
と、いきなり想定外の説明がありました。
あれ?それってコウノドリで読んだカイザー(帝王切開)。
断るわけにもいかず、そのまま手術の同意書にサインして、1時間後には手術代に上りました。
下半身が麻酔され30分程度で赤ちゃんが出てきました。
出てきてすぐに赤ちゃんは元気いっぱいに泣いた。
生まれたてほやほやは、おサルさんにソックリだね。
オメデトウ、ようこそ我が家へ。
リアルなコウノドリには続きがあった
カイザーの翌日まで背中に痛み止の薬をながすチューブが入っており、痛みはさほどでもない。
これは余裕かも?と油断しました。
ところが、2日目で背中のチューブを抜いて、2時間ぐらいして、あれ?痛いかも痛い、痛い、いいいい痛い、と、痛みでまったく動けなくなりました。
お腹の傷がそんなに痛いのか?
いやいや、そうではなく、出産した後に、子宮がもとの小さいサイズにもどるため、子宮が収縮する痛み=後陣痛が、子どもを生んだことがある経産婦では強くなり、カイザーの子宮の炎症と傷と合わせて激痛になることがあるらしいです。(個人差あり)
関連痛というのか、肩もとんでもなく痛い。
脱臼したのか?と心配したけど、寝てるだけなのでそんなわけない。
寝るしかできないが、寝る姿勢がつらい。でも起き上がれない。
点滴で痛み止めをながしてもらうが、あまりの痛さに泣きながらナースコールすると、ぜったい効くという強い痛み止めの注射をうたれた。
注射を打つと、強い酒を飲んで、頭がボウッと酔っぱらった感覚になりました。
これは「効く薬だな~」と、グルグル回る意識の中で思いました。
数回の注射でなんとか痛みをまぎらわせている時に夫が見舞いにきました。
私が焦点がさだまらず何言っているかわからない状態なので、たいへんなことになったと思ったらしいです。
カイザーで出血が多く、もとから貧血で回復力が落ちていたのもの関係したらしい。
それでも4日目には痛み止めの飲み薬でなんとか動けるようなり、赤ちゃんを同じ部屋にしてもらい、産後の世話ができるようになりました。
それまでは私は数時間で、後は助産師さん達が世話をしてくれました、感謝。
そんなこんなで、9日間まるまる入院して、自分の個室から退院するとき、妙になごりおしいというか、さびしかったです。
カイザーおそるべし。
コウノドリでは帝王切開してめでたしめでたしで終わり、でしたが、帝王切開で切られる妊婦は、切られた後がたいへんでした。
帝王切開で保険金を請求した記事はコチラ↓