【2019年6月更新】
ニッセイ外国株式インデックスファンドは、日本を除く主要先進国の株式に投資する人気の投資信託です。2013年から開始、MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動。
ニッセイ外国株式インデックスファンドの正式名称は「ニッセイ<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」で、「DCニッセイ外国株式インデックス」は名前は似ているけど、DC=確定拠出年金の専用の投資信託で別物です。
ニッセイシリーズとDC専用ニッセイシリーズは連動する指数が同じですが、純資産額や信託報酬などは別々に運用されており、両シリーズは違う投資信託と思ったほうがわかりやすいです。
- ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ2019年6月から信託報酬の引き下げ
- DCシリーズも2019年10月から信託報酬を引下げ
- DC専用ファンドのほうが信託報酬が高い
- DCは確定拠出年金の中で低コスト
- 純資産額と1か月で増えてる金額(仮)
- 王様のニッセイ外国株式、DC専用ファンドは別物なのね
ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ2019年6月から信託報酬の引き下げ
2019年6月27日から<購入・換金手数料なし>ニッセイ6ファンドの信託報酬の引き下げられます。信託報酬の引き下げは5回目、前回の4回目は2018年7月でした。
対象ファンドと変更後の信託報酬(年率、税抜)
2019年6月27日から
- ニッセイ外国株式インデックスファンド:0.0999%
- ニッセイ外国債券インデックスファンド:0.14%
- ニッセイ国内債券インデックスファンド:0.120%
- ニッセイTOPIXインデックスファンド:0.14%
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型):0.14%
- ニッセイ日経平均インデックスファンド:0.14%
https://www.nam.co.jp/news/fpdf/190523_press101.pdf
すばらしいです、特にニッセイ外国株式が0.1%を下回る0.0999%です。
一方で、前回は信託報酬の引き下げがありましたが、今回は信託報酬の変更がなかったのは
- ニッセイ新興国株式インデックスファンド:0.189%
- ニッセイ・インデックスバランスファンド(6資産均等型):0.159%
などのファンドです。新興国株式ファンドは純資産額も含めてこの辺がコストの限界ということでしょうか。
DCシリーズも2019年10月から信託報酬を引下げ
2019年10月1日からDCニッセイシリーズも信託報酬が引き下げられることになりました。
DC専用シリーズとしては4回目の信託報酬の引き下げ、待ってた甲斐がありました。
- DC ニッセイ国内債券インデックス(0.120%)
- DC ニッセイ日本債券インデックス(0.120%)
- DC ニッセイ国内株式インデックス(0.140%)
- DC ニッセイ外国債券インデックス(0.140%)
- DC ニッセイ外国株式インデックス(0.140%)
- DC ニッセイワールドセレクトファンド(安定型)(0.140%)
- DC ニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)(0.140%)
- DC ニッセイワールドセレクトファンド(標準型)(0.140%)
- DC ニッセイワールドセレクトファンド(株式重視型)(0.140%)
DC専用シリーズもDCじゃないシリーズと比べると、外国株式以外は、信託報酬はほぼ同水準。国内債券が0.120%、国内外の株式を含むものが0.140%。
DC専用シリーズは純資産額が低いから、安定した運用を続けていくためには、DCじゃないシリーズよりも信託報酬が高いのはしょうがない。今回の信託報酬の引き下げは、DC専用シリーズとして合理的な範囲という理解です。
DC専用ファンドのほうが信託報酬が高い
私は2017年からSBI証券のオリジナルプランで個人型確定拠出年金(iDeCo:イデコ)でDCニッセイの外国株式インデックスを積立してます。
DC(確定拠出年金)と付いてる通りDC専用ファンドです。
2018年11月からSBI証券のiDeCoに新しくセレクトプランが登場して、なんとDCじゃないほうの、ニッセイ外国株式インデックスファンド:0.0999%が入りました。
DCの専用ファンドは長期に運用して将来の年金を作ることが目的なので、DC専用ファンドは一般のファンドより信託報酬などのコストが低いことが優位性だと思っていました。
- でもDCじゃないファンドのほうが信託報酬が低く
- そして新しいiDeCoのプランに採用されたのはDCじゃないほうのファンド
これって、DC専用ニッセイの意味がないという状況、
じゃあDC専用ニッセイはもはや不要、存在価値がないことでしょうか?
DCは確定拠出年金の中で低コスト
【2019年6月追記】
DC専用ファンドの価値とは、会社員が老後資金を準備する確定拠出年金(DC)において、選べる投資信託が限られる中(特に企業型DC)、低コストファンドであることに価値がある、ということらしいです。
普通の証券口座では様々な投資信託を買えますが、確定拠出年金では買える投資信託が限られています。その中での低コストが重要。
なるほど、DC専用と一般の投資信託は、同じ土俵に上げて考えられない、別物、ということが実感できました。
理解、深まったような気がします。
純資産額と1か月で増えてる金額(仮)
ニッセイ外国株式の純資産額はDC外国株式の6倍を超えます。
- ニッセイ外国株式インデックス(0.0999%):1,166億円(2019年5月時点)、2013年12月スタート
- DC ニッセイ外国株式インデックス(0.140%):182億円(2018年12月時点)、2015年3月スタート
ニッセイ外国株式の純資産額はライバルのeMAXIS Slim先進国株式の2.7倍ぐらい
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス(0.0999%):430.88億円(2019年5月時点)、2017年2月スタート
でも、投資信託が始まった(設定)年がかなり違います。
なので、純資産額を運用月数で単純に割った月当たりの純資産額の増加(仮)を比べてみます。
- ニッセイ外国株式インデックス:17.9億円
- DC ニッセイ外国株式インデックス:3.1億円
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス:15.4億円
ニッセイ外国株式は1か月で増える純資産額(仮)でもトップです。現時点では、ニッセイ外国株式は王様。(実際の資金流入額は運用報告書に載っています)
しかし、2017年からスタートしたeMAXIS Slim先進国株式インデックスが猛追しています。
王様のニッセイ外国株式、DC専用ファンドは別物なのね
今は王様だけど、eMAXIS Slim先進国株式インデックスをライバル視して、負けないように、対抗してニッセイ外国株式インデックスの信託報酬(0.0999%)を引下げている、そんな風に思います。
あくまで主力はニッセイ外国株式インデックスで、eMAXIS Slim先進国株式インデックスに対抗するのはこのニッセイ外国株式インデックスという状況です。
ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズとDC専用ニッセイシリーズは別物だと、よくわかりました。
DC ニッセイ外国株式インデックス(0.140%)の信託報酬は微妙なラインまで下がりました。ほんと微妙、できるだけ引き下げたのはわかるし、他の外国株式ファンド(eMAXIS Slim先進国株式を除く)と比較しても低コストです。
DC専用ファンドは、選択肢の限られる確定拠出年金(DC)の中で低コストであることに価値がある。
王様のニッセイ外国株式とはまた違った価値を持っていることがわかりました。
次はイデコ初めて2年経ったころです。