自分の職場にも、子育てで専業主婦になった後、久しぶりに働く30-40代のお母さんがパートでたまにやってくる。
Aさん、10数年の専業主婦から、初のパート
Bさん、数年前からパート歴あり、3つ目のパート
AさんもBさんも1年以内に退職してしまったが、二人の違いが興味深かった。
社内に小さな休憩スペースがあって、お昼ご飯は、自分はよくそこでカップラーメンを食べている。
ひとりで‥‥(笑)。
ほとんどの人は仲良く外に行ったり、他の共有スペースでランチを楽しんでいる。
新しく来たパートさんとか、社内に知り合いがいない人が、1人で食べている自分を見かけて、とりあえずの対策として一緒にお弁当を食べに来るのである。
そんな取りあえずお昼ご飯メンバーに、自分とは別部署のAさんとBさんがいた。
Aさん、勤務開始直後
「結婚前は〇〇企業で、社内でもお客さんにも頼りにされてたの。再就職セミナーでもすごいねーって褒められてたの。がんばって素敵な仕事をしたいわ」
3か月ぐらい後
「担当する量が多くて、言われたとおりできない。皆について行けない。帰ってからの家事も大変だし。私ってダメなんだわ」
そしてほどなく退職。
Bさん、勤務開始直後
「ここは未経験の業務も多いけど、新しい事にチャレンジするつもりで来たの。大変だと思うけど、がんばるわ」
3か月ぐらい後
「皆について行くのが大変。〇〇がむずかしいの。社員さんに教えてもらうわ」
1年ぐらい後
「やっぱり長く続けるには私には難しい、でも〇〇は経験になったわ。次は〇〇のような仕事を探すわ」
そして1年ぐらいで退職。
おお、同じ子育てのブランクがあるパートさんで、辞めちゃうにしても、結構ちがうもんだなと思った。
自己分析がどこかに行方不明になっているか、少しでも身についているかどうか。
久しぶりの仕事にウキウキするのはいいと思う。でも、教えてもらえばできる仕事と、自分で工夫して慣れないとできない仕事がある。
ブランクがあって新しい職場なら、仕事がこなせないのは当たり前だと思って、パートなので社員にうまくカバーしてもらえばいい。
結婚前の自分や理想と、いざ再就職してみるとギャップがあるのは当たり前なので、気にしない方がいい(気になるとは思うけど)。
きっと、いくつか面接をして、せっかく再就職したと思うので、自分がどの程度、仕事ができるのか、見極めるには半年は粘った方がいいと思う。
気分の落ち込みで、自己分析をせずに、辞めてしまってはもったいない。
パワハラとかサービス残業とかはダメよ。
自己分析って難しく聞こえるかもしれないけど、初めは日記で自分の日々の気持ちをメモするだけでいいと思う。
再就職しようと思った時の感情や状況から初めて、求人広告やハローワークで就職先を探しているの時の不安や期待。
職種を選んだ時の思い、選ばなかった求人の理由、履歴書を送って面接した時の感想や反省。
採用された時の希望や憶測、勤務開始した時の悩みやうれしかったこと。
しばらく働いて、できたこと、できなかったことの具体的な内容。
達成できたこと、嫌だったこと、泣けてきたこと。
仕事を辞めると決めたら、その時の判断理由と状況。
なるべく具体的に、文章でなくてもいいから、日々記録をつける。
人の脳は都合がいいから、良いことも嫌なことも、時間が経つにつれて編集されてしまう。
自分の思考は分かっているようで、実はその時その時の気持ちでふわふわ変化して、なかなか正確にはつかまえられない。
日々メモを書くと、自分に起きた出来事に対する自分の思考パターンと、どんなふうに対応したか、対応しなかったか整理ができる。
そうすると、今の自分が少し見えてくるはず。
自分の中にたまった感情の残りカスで、自分はダメだとか決めつけず、自分のできること、したいことが具体的になったら、きっと次のステップに進めると思う。