2006年に新生銀行で外貨定期預金を作りました。それまでは円定期だけだったので、初めての外貨預金、投資っぽいことをしました。
外貨預金が75円の円高で大ダメージ
2006年、当時の円米ドルの為替が1ドル119円でした。前後のドル円の為替からみると、そこそこ円安だったと思います。
2011年頃に外貨定期預金は満期になって利子と一緒に米ドルで払い戻されました。その頃の為替は100円程度の円高でした。元は119円で米ドルにしたので、100円で円に戻すと損をしますので、米ドルのままで外貨普通預金で保有を続けました。
しばらくして、2011年の後半には1ドル75円のすごい円高になって、含み損がすごく増えて過去最高を記録しました。
Yahooの為替表示を時々チェックしながら、為替の恐ろしさを体感した時期です。もうこのままずっと円高で119円には戻らないとあきらめてました。
私には知識も経験もないためにどうすることもできず、ただ気絶して放置しました。
金融緩和でゆっくり円安に
リーマンショックから景気を回復させるために、アメリカや世界各国で金融緩和が広がり、ゆっくり為替は円安に振れていきました。
米FRB(連邦準備制度理事会)は利上げを2015年12月16日以降に段階的に行うことが確実な状況です。実に利上げは2006年6月以来、9年ぶり。
長く続いた金融緩和がついに終わりを迎えようとしています。
米国の利上げは世界的な為替変動に影響するでしょう、私にはそんなビックイベントとても抱えきれません。
自分が負えるリスクしか負ってはいけないのが投資の基本です。
2015年の利上げ前に円転
米国の利上げが始まる前の2015年に、1ドル123円まで円安に振れたタイミングで米ドルから円に戻しました。
初めての外貨投資は、9年もの長い間塩漬けという、いきなり忍耐を試される展開でした。慌てず、大きな世界経済の動きを眺めながら、忘れて保有できたのがラッキーでした。
為替と金利を含む9年間の利益は14.5%、9年で割ると1年の利回りは1.6%でした。
円定期よりは利益があったのは、何もできずに放置した結果、長期投資になったからと、単に運が良かったからです。
塩漬けにした9年間で、他に投資した場合の利益は逃したわけですが(機会の損失)、大損しなかったので自分的にはギリセーフです。
へっぴり取引でしたが学んだことも多かったです。
長期投資は我慢と忍耐がいるので、無理しすぎると精神によくありません。忘れて放置できるぐらいの金額で投資をするのが大切です。
手数料が高い外貨預金は2度としないと心に誓ったのでした。